菜乃花 2018年10月04日号

別居中の夫に毒入り焼酎を飲ませた 元自衛官妻の完全犯罪計画(3)

掲載日時 2016年08月08日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年8月11日号

 ある日、夫は焼酎を飲んで明らかに違和感を覚え、焼酎の色が黄色に変化しているのを見て飲むのをやめた。だが、その後、激しい下痢に襲われ、さすがに何かが混入されているのではないかと気付いた。警察に届けたところ、その焼酎にはキョウチクトウという植物の毒素が入っていることが判明した。
 「実は奥さんが殺鼠剤を偽名で購入しようとしていた疑いがあり、捜査中だったんです。ご主人は今までに体調が悪くなったことはありませんか?」
 「こんなことができるのはあいつしかいない。実は以前にも下痢や嘔吐で何度も苦しんでいたんです」
 「警察としては証拠を押さえる必要がある。協力してもらえますか?」
 直人の立ち会いの下、警察はリビングとキッチンに監視カメラを設置した。

 直人は信じられないような事件の構図に驚き、怒り狂って聡子に電話した。
 「お前、焼酎に何かを入れていたんだろう!」
 「入れてないわ」
 「トボけたってムダだぞ。お前のような奴にはもう金は渡さない」
 「ひどい…。私には借金があるのよ」
 「それはお前が作った店の借金だろう。何でオレが払わなきゃならないんだ!」

 聡子は激怒し、またもトウゴマ500グラムを購入。リシンの致死量を調べ、今度は盤石の態勢で夫宅に侵入した。
 だが、その犯行の一部始終は監視カメラに捉えられていた。聡子はキッチンに置いてある焼酎の紙パックを手に取り、黄色い液体を混入し、それを両手で持ち上げて上下に振り、元の位置に戻して立ち去った。
 警察がその焼酎を調べたところ、致死量の3倍ものリシンが含まれていた。警察は聡子を殺人未遂容疑で逮捕した。

 「夫からの電話で気付かれたんだなと思ったが、バレたらバレたでいいやと思っていた。トウゴマを選んだのは入手しやすく、毒性が高いから。毒殺を考えたのは夫との体力差。刃物だと逆に私が殺されてしまうから」
 直人は「もう二度と私の前に現れないでほしい」とカンカン。聡子は懲役4年の実刑判決を言い渡されたが、それでも離婚だけは拒否している。

 《あなたに気付いてもらって、『何でこんなことをしたの?』って話し合いがしたかった。私はずっと寂しかった。あなたとカレーライスが食べたかった。こんなバカなことはやめよう、人生を明るく過ごそうと思っていたのに…、そしたら逮捕されたんです》
 こんな手紙を送ってくるというが、復縁の可能性は限りなくゼロだろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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