葉加瀬マイ 2018年11月29日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 時には、あふれる優しさに触れたい! 『ワンダー 君は太陽』

掲載日時 2018年06月25日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年6月28日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 時には、あふれる優しさに触れたい! 『ワンダー 君は太陽』

 お仕事お疲れ様です!
 この映画、すごく感動しました。もちろん作品を見た時もですが、何よりも監督にインタビューさせていただいた時がそう。「もう一度、この映画を監督してと言われたら、全く同じようにやります」と、とてもシンプルな言葉ではありますが、深くて自信に満ちていて、ストレートに気持ちが伝わってきたのです。
 そんな素敵なメッセージをくれたのはスティーヴン・チョボスキー監督。そして、一緒にいた主役のオギーを演じた12歳のジェイコブ・トレンブレイくんもその言葉に共感していました。
 “天才少年”ジェイコブくんとは、2回目のインタビュー。『ルーム』のプロモーションの時も取材させていただきましたが、とてもしっかりしています。台本はお母さんと一緒に覚えるそうで、あとは役に入りきってやるだけ。今回のオギーとも共通点があるらしく、昔、イジメられた経験があるという悲しいものもあれば、スターウォーズ好きという楽しいものも。あっ、この作品はスターウォーズ好きにはたまらないサプライズがあるので、そういう意味でも見なきゃソン!

 生まれた時からみんなとちょっと違うルックスの男の子・オギー。両親と姉のヴィアとともに暮らし、27回の整形手術のため学校にも通えません。お母さんが先生代わりとなり、一生懸命オギーを育ててきましたが、ついに学校に通うことを決めるのです。でも、そのルックスのせいで学校の生徒たちはオギーと友だちになろうとしない。せっかく学校に通い始めたのに、ちょっぴりブルーな気持ちになるけどオギーは頑張ります。なんたって彼はとてもキュートな性格なので、徐々に周囲の接し方も変わり始めるのです。
 ハンデを背負った彼が頑張る物語と思いきや、途中から、お姉さんのヴィアが家族に負担をかけないよう、どう生きているのかに視点が変わります。これがまた感動もの! 若いのに弟を中心に考えている、そんな遠慮がちな人生で親友だった女の子と距離ができてしまったり…。そして物語は、さらに次の人物へと移って行くのです。
 オギーを守って、成長を見守るお母さんにジュリア・ロバーツ。学校で初めてオギーに友だちができた時の表情が見事! 心情がはっきりと伝わる、彼女の演技は最高です。

 みんな、何かと戦っています。結局、“普通”って何ですか? 今のところ、今年最も優しい1本です。

画像提供元
Motion Picture Artwork (C)2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

■『ワンダー 君は太陽』
監督・脚本/スティーヴン・チョボスキー
出演/ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、ジェイコブ・トレンブレイ、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス
配給/キノフィルムズ

 6月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
 10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、生まれつきの障害により人と違う顔を持っていた。幼い頃から、学校に通わずに母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習を続けてきたが、5年生から学校に通わせることを決意する。だが、クラスメートと仲良くなりたいという期待とは裏腹に、じろじろ眺められたり、避けられたりするオギー。しかし、彼の行動によって、同級生たちが徐々に変わっていく…。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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