葉加瀬マイ 2018年11月29日号

別居中の夫に毒入り焼酎を飲ませた 元自衛官妻の完全犯罪計画(2)

掲載日時 2016年08月07日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年8月11日号

 聡子は起業を決断。夫婦の貯金200万円以外はすべて借金である。設備投資費だけで400万円掛かり、テナント料は月18万9000円。直人は反対したが、長年にわたり小売店をやっていた聡子の父親が賛成したので、強く反対できなくなった。
 だが、宣伝のビラをまいたところ、意外なところから反響があった。地元の新聞社が「珍しい店だ」と取り上げ、それを見た全国ネットのテレビ局が「出演してほしい」と依頼。「元自衛官の主婦が始めたトレーディングカード専門店」として、聡子の経歴と共に紹介されることになった。

 聡子の店はアッという間に知れ渡り、幸先のいいスタートを切った。しかし、もうけという点ではそう簡単にはいかない。早い段階から経営の素人ぶりを露呈することになった。聡子の店は大手ストアのようにカードを売買する場所ではなく、マニアたちのたまり場として使われ、そのファン心理が分かるが故に放置していたところ、たちまち金策に行き詰まるようになったのだ。
 さらに、学生のアルバイトによるカード窃盗事件も発生。警察に突き出したが、被害に遭った金は返してもらえず、結局、1年半後には借金300万円を抱えて閉店せざるを得なくなった。

 それと同時に夫婦仲も悪くなった。警察が出動するほどの夫婦ゲンカを繰り広げ、聡子は子供2人を連れて直人と別居。「給料を半分よこせ」と要求した。
 だが、しばらくして聡子が育児放棄状態になっていることが分かり、直人が通帳を取り上げて管理するようになった。直人は「レシートを持ってくれば払うから」と言っていたが、聡子は「自由を奪われた」と逆恨みするようになった。

 聡子は夫を暗殺する方法をネットで検索するようになり、「トウゴマの種には毒性がある」ということを知った。
 〈トウゴマの種をすりつぶして抽出した『リシン』という猛毒を使えば、完全犯罪も可能である。無味無臭なので相手も気付かない〉

 聡子はネット通販でトウゴマ500グラムを購入し、夫の家を自由に出入りできることをいいことに、いつも夫が飲んでいる焼酎の紙パックの中にリシンを混入させた。何も知らずにそれを飲んだ夫は下痢が止まらなくなった。それを聞いた聡子は笑い転げ、また3日後にも忍び込んで、もっと大量のリシンを混入させた。
 再び夫は下痢と嘔吐が止まらなくなり、胃の内容物がなくなっても吐き気が続き、トイレから出られなくなった。だが、丸2日間休んで体調が回復したため、直人はその日に食べたサンマか何かに当たったのではないかと思い、病院にも行かなかった。まさか聡子が留守中に侵入し、焼酎に毒物を入れているとは夢にも思わなかったのだ。

 それが発覚することになるのは意外なきっかけだった。聡子は植物毒だけでは飽き足らず、ネズミの駆除などに使われる硝酸カリウムを偽名で購入しようとして不審がられ、医薬品販売会社から通報された。
 すると、捜査ですぐに聡子が浮上。警察は身辺調査を開始したが、聡子は懲りもせずに夫宅に侵入を繰り返し、トイレ用の洗剤と台所用洗剤を混ぜ合わせて塩素ガスを発生させたり、リシンとは別の植物毒を使って夫の毒殺を図るなどしていた。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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