美馬怜子 2018年6月7日号

専門医に聞け! Q&A スキー場の紫外線対策

掲載日時 2018年02月11日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年2月15日号

 Q:スキー場がある地方に転勤になったので、スキーを始めました。ただ一つ気になるのが紫外線です。雪山でスキーやスノボーをすると“雪目”になると聞きましたが、本当でしょうか。対策法と併せて教えてください。
(28歳・ゼネコン勤務)

 A:確かに、冬は夏よりも日差しは弱いのですが、紫外線量はゼロではありません。しかも、雪山やスキー場となると話は別です。雪は白く太陽の光を反射しやすいため、雪一面の場所では非常に多くの紫外線を浴びることになります。紫外線の反射率は、海面や海辺よりもはるかに高く、80〜90%にも上ります。
 そのため、スキーに行くとスキー焼けと言われる日焼け(雪焼け)をすることがあるのです。
 紫外線は皮膚から吸収されますが、目からも吸収されます。そのため、日焼けは目にも起こります。

●光と紫外線で角膜を損傷
 紫外線を受けることによって、目がかすんだり、見えにくくなったりするし、痛みが生じることがあります。これが雪目です。
 雪目は正式には「光誘発角膜炎」といいます。光と紫外線の刺激によって、眼球の表面を覆っている角膜が炎症を起こして傷つき、先に挙げたような症状が引き起こされるのです。
 症状が軽ければ、紫外線を避けて目を休め、冷やすぐらいですぐに治ります。しかし、痛みなどがひどい場合は、眼科で治療を受けることが必要になります。
 予防のためには、雪山やスキー場ではゴーグルやサングラスの着用が必須です。どちらもレンズに紫外線吸収剤が入っているものがお勧めです。紫外線透過率が表示されているので、数値が低いものを選びましょう。
 また、メガネやコンタクトレンズは、今では大抵、紫外線吸収剤が入っていますが、紫外線防止効果が高いものを使いたいものです。
 紫外線は翼状片も引き起こすし、白内障の原因にもなります。この他にも黄斑変性症の原因の一つにもなります。目の健康の大敵ですし、その害は蓄積することをしっかり認識し、気をつけてください。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。

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