菜乃花 2018年10月04日号

「金もないのに子どもを作るな!」父親の説教にプッツンした娘夫婦の蛮行(1)

掲載日時 2018年05月26日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年5月31日号

 「先生、変なものがあるんです…」
 その事件は地元の中学校がボランティアで山林を清掃活動しているときに発覚した。うっそうとした茂みの中に青色のビニールシートの塊が放置されていた。
 教諭らが確認したところ、裾から人の足首のようなものが見えたので、直ちに110番通報した。駆け付けた警察官により、その中身が右肩を鋭利な刃物で刺された男性の変死体であることが判明。警察は殺人事件とみて捜査を開始した。

 地元の歯科医院への照会で、被害者の身元が判明した。隣町に住む大工の樫本哲也さん(50)の治療痕と一致したからだ。
 哲也さんは娘夫婦と住んでおり、1歳になったばかりの孫を溺愛していることで近所に知られていた。

 「父は突然、置き手紙を残して出て行ったんです」
 娘の綾香(23)は父親がいなくなった状況を次のように説明した。
 「1カ月前のことでした。『皆に気付かれないようにしてたけど、借金の連帯保証人になっていた。お前たちに迷惑は掛けられないから、知らないところへ行ってボチボチ返す』って。同じような内容のメールも来て、〈もうじきこの携帯も使えなくなるから。探さないでくれ〉ってことでした」
 「失踪届を出すことは考えなかったのですか?」
 「母とも相談したんですけど、『またあの人は性懲りもなく…』って」

 綾香の両親は綾香が14歳のときに離婚した。その原因は哲也さんがサラ金や親戚から借金を繰り返し、最終的には妻に黙って自宅を抵当に入れていたことだった。警察は元妻のところにも事情聴取に行った。
 「離婚後は付き合いもなくなっていたんですが、娘の結婚を機に付き合いが復活しました。最近は週1回は“定例会”と称して食事をするような関係でした。離婚の原因が借金だったのは本当です。その後、彼は自己破産して1人で住んでいたんですが、娘夫婦が一戸建ての家で子供を育てたいということで、家のローンや生活費を半分ずつ持つ約束で同居を始めたんです。事件の4カ月前のことでした。仕事はうまくいっているようでしたし、娘夫婦の経済的な助けになればいいなァ、と思いましたから」

 事件後、綾香は母親が住む“実家”に身を寄せた。父親が“死んだ”家に住んでいたくなかったし、何より妊娠7カ月の身重だったからだ。綾香は父親の通夜の席でひきつけを起こし、「お母さん、ごめん…」とつぶやき、病院に運ばれた。母親は、それほど父親の死がショックだったのだろうと解釈していた。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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