RaMu 2018年12月27日号

増え続ける高齢者ストーカー

掲載日時 2014年06月27日 16時00分 [事件] / 掲載号 2014年7月10日号

 奈良県内で一人暮らしをする80歳女性にストーカー行為をしたとして、和歌山県橋本市に住む無職の85歳の男が6月10日、ストーカー規制法違反などの疑いで奈良県警に逮捕された。男が女性と知り合ったのは4年前、妻が入院した際に同室だったことがきっかけだったという。
 「ストーカー行為が始まったのは、男の妻が亡くなってから。寂しかったのか、女性宅に頻繁に押しかけるようになったそうです。男は今年1月にも同じ女性への脅迫容疑で逮捕されていたのですが、止められなかったのでしょう」

 2010年11月には、20代前半の女性会社員につきまとったとして、熊本市の82歳の男が同法違反容疑で逮捕された。男は無職で結婚歴がなく独り暮らしだったという。また、その前年にも、知人の60代の女性宅にアダルト雑誌を繰り返し投げ込んだとして、金沢市に住む80歳の男が同法違反容疑で逮捕されている。

 先ごろ警察庁のまとめで、60代以上の高齢者ストーカー犯罪が急増し、'13年が1919件で10年前の約4倍に増えたことがわかっている。なぜこのような状況になっているのか。
 ジャーナリストの窪田順生氏が言う。
 「日本人は仕事一筋で打ち込んできた人が多い。70歳になっても一生懸命働く。ところが、会社にとって用無しになってしまうと、自分の承認欲求を他に求めるが、それもうまくいかず女に求める。知り合った女性にちょっと優しくされると、もっと愛してとエスカレートしていく。組織に属していた頃は抑止力も働いたが、リタイアして10年以上過ぎると、その判断もつかなくなり本性を剥き出しにして逮捕されるんです」

 海外には人生を楽しもうというリタイア文化があるが、日本にはそれがない。
 「ボランティアでも何でもいい。身の丈にあったものを見つけて、そこに存在感を見出すことです」(同)

 先を見越す心掛けも大事ということか。


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