森咲智美 2018年11月22日号

10年不倫の果ての別れ話… 離婚の逆恨み 陰湿ストーカー男(1)

掲載日時 2018年03月31日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年4月5日号

 その事件は、市役所の子育て推進課に送られてきた1枚のFAXから始まった。
 《○○保育園に勤務する保育士の佐伯祐華は、自分に懐いてくれる園児だけ、個人の携帯電話で勝手に撮影しているとウワサになっています。これは差別を助長するものです。しかも、勤務後には駅前のスナックでアルバイトをしています。このような規則違反は公務員としてふさわしくなく、即刻解雇すべきではないでしょうか》
 同課は驚き早速、該当保育園の園長に連絡し、問題のFAXを転送した。名指しされた佐伯祐華さん(33)が呼び出され、FAXを見せて事情を聴いたところ、「こんなことをするなんて…、あの男しか考えられません!」と絶句した。

 祐華さんの言うあの男とは、2カ月ほど前まで10年にわたる不倫関係を続けていた白川裕幸(40)のことだ。白川のことは警察にも相談しており、すでにストーカー規制法に基づく接近禁止命令が下っていた。
 祐華さんは園長や市の担当部署に事情を説明するとともに、警察に連絡した。
 「分かりました。これをやったのがヤツだという完璧な証拠を押さえる必要があります。すぐ捜査に着手しますので」

 それから2週間後、またも同様のFAXが別の関係部署に届いた。今度は県の子育て支援課、市の教育委員会、地元の社会福祉協議会に対してである。
 警察はそのFAXの任意提出を受け、送付先のコンビニを特定した。その店の防犯カメラに写っていたのは、やはり白川だった。白川は任意同行を求められ、ストーカー規制法違反容疑で逮捕されたが、「どうしても相手が許せなかった」と供述した。

 白川と祐華さんは昔の勤務先で知り合った。白川は既婚者だったが、独身の祐華さんと不倫関係に陥り、その関係は10年も続くことになった。こうなると、自分たちが背徳的なことをしているという認識さえなくなっていた。
 だが、祐華さんに新たな恋人ができた。白川の陰で男性との恋は燃え上がり、先の見えない白川との不倫など、眼中になくなった。
 「もう別れたいんだけど」
 「どうして?」
 「だって、不倫はいけないことでしょ?」
 「どうして今さらそんなことを言うんだ。今までうまくやってきたのに…」
 「とにかく別れたいって言ったら、別れたいの!」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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