紗綾 2019年8月1日号

東日本大震災 やっぱり起こりだした「悪徳商法」と「火事場泥棒」(2)

掲載日時 2011年04月01日 11時00分 [社会] / 掲載号 2011年4月7日号

 仙台市に住む男性会社員が言う。
 「私の家の周辺は、同じ仙台でも大きな被害を受けなかったが、震災翌日には近所のスーパーやコンビニが軒並み値上げに踏み切ったほどなのです。あるオーナー店のコンビニでは、通常150円のポカリスエットが1本250円。別のスーパーで米を買おうとすると、定価1600円だった無洗米の5キロのササニシキが、2800円。この私欲私利ぶりに客の中には『復興したら覚えとけ!』と毒づいた者もいたほどなのです」

 中には定価105円〜120円のおにぎりを「250円」という法外な値段で売りつける店も増殖。宮城県内のGSでは、ガソリンを「1リッター200円」で販売する店も現れている有様なのである。
 また、被災者らを仰天させる便乗商法は、夜の町でも横行しているという。
 岩手県盛岡市や福島市など、大きな被害を受けなかった地域では、今も電気やガス水道などが供給されている。そのため、風俗店も営業中。「被災地応援キャンペーン」などと称して、激安価格での営業を展開する店が増えているのだ。

 ところが、そのやり口がなんともエグイ。
 「警官が根こそぎ被災地に動員されたため、禁じられているキャッチセールスが横行。さらに風営法で定められた時間を超えて営業を続けているのです。中には『被災した女の子もいるから、助けてやってよ』と迫る客引きまでいる始末。その商魂には呆れるばかりです」(盛岡市の男性)

 もっとも、こうした被害は何も被災地ばかりで起きているわけではない。
 首都圏各地で物資が品薄になる中、埼玉県内の小中学校では、防災倉庫からガソリンや発電機などが盗まれる被害が相次いでいる。
 また、同様に横浜市ではトラックやミニバイクからガソリンが抜き取られる被害も頻発し、茨城県結城市では、GSのタンクローリー車から480リットルの軽油が盗まれるという事件も起きているのだ。

 警視庁関係者はこう語る。
 「都内ではその他にも物資やガソリンの窃盗事件が起きているが、ここにきて急増しているのは新手の『オレ、オレ詐欺』。いきなり電話を掛けてきて『あっ、オヤジ? オレ、オレ』と電話してくるのは同じだが、『物資の値段が上がって金がなくなった』などと言い募り、金を振り込ませているのです。また、『義援金を集めている』と偽って電話してくる詐欺も横行しだしている。被災地でなくても注意が必要なのです」

 この未曾有の大震災で、今一度日本人のモラルが問われていることは事実なのだ。

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