林ゆめ 2018年12月6日号

ホスト夫がホステス妻を殺した 意外すぎる“家庭の事情”(2)

掲載日時 2016年03月07日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年3月10日号

 事件当日、仙道はいつものように子供たちに夕食を食べさせてから、仕事に出掛けていった。智華は寝ていたので、あえて声は掛けなかった。
 ところが、仙道が仕事をしていると、智華から怒りの電話が掛かってきた。
 「何で私に何も言わずに出掛けるのよ。今すぐに帰ってきてちょうだい!」

 家に戻ると、案の定、智華は支離滅裂な話をしながら暴力を振るってきた。智華は妊娠が分かって以来、うつ病の薬をやめていたため、より精神が不安定になっていた。困り果てた仙道は近くに住む智華の母親に電話する。「相談したいことがあります」と言って、母親宅を訪問した。
 「実は智華が妊娠したことが分かったんです」
 「えっ?」
 「それで産むか産まないかでモメてしまって…、ボクが出て行けって言われてるんです」
 そこへ智華がやってきた。
 「アンタ、母さんに何を話したのよ。母さんには余計な心配掛けたくなかったから黙ってたのに!」

 そこで1時間以上激論。母親に諭され、ようやく智華が落ち着いてきたので家に帰ることにしたが、寝る前になって、また智華が話を蒸し返してきた。
 「どうして今日は声を掛けずに出て行ったのよ。普通なら声を掛けるよね?」
 「そうだね、ごめんね」
 仙道はうまくやりすごそうとしたが、智華は2時間近くも同じ話をしてきた。ちょうど翌日が次男の卒園式だったので、「もう分かったから、早く寝ようぜ」と促した。

 「アンタ、何をおざなりな返事してるのよ!」
 智華はますます怒って仙道にビンタした。「てめえ、ふざけんなよ!」と言いながら髪の毛を引っ張ったり、股間を蹴ったりしてきたので、仙道はいつものように制圧しようとした。すると、智華は台所に包丁を取りに行ったので、それを取り上げるために押し倒し、馬乗りになって両手で首を絞め続けていたところ、智華が動かなくなった。
 「おい、どうしたんだ?」

 仙道は動揺のあまり、弟に連絡するつもりがA子に電話。「智華が息をしていない。どうしよう…」と繰り返した。A子はそのことを仙道の弟にも伝え、2人で現場の家に駆け付けた。
 「おい、兄貴、智華さんに何やったんだよ!」
 弟が胸ぐらをつかみ、仙道に詰め寄ると、「オレがやらなければ、逆にやられていたんだ…」などと言い訳した。その最中に救急隊員が到着。まもなく警察もやってきた。

 「智華は『てめぇ、なに適当に話聞いてんだよ!』と言って、殴り掛かってきました。攻撃を抑えようとして首を絞めたところ、智華は動かなくなってしまいました。あのとき、自分がもっと早くに手を離していれば…。今振り返ると、智華とは楽しい思い出ばかりでした…」
 裁判所は「被告人は精神的に不安定な被害者を支え、家族に尽くしてきた。被害者に落ち度があるとは言えないが、犯行に至った経緯には被告人に同情の余地がある」として、懲役9年を言い渡した。
 2人の子供は今も「お父さんに早く帰ってきてほしい」と言っているという。仙道の家族愛は本物だったのだろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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