関空の好調で再浮上するリニア構想

社会・2014/05/24 11:00 / 掲載号 2014年6月5日号

 昨年、国際線の外国人旅客数が開港以来最多の463万人を記録した関西国際空港。その勢いは今も衰えを見せず、今年も記録の更新は間違いなさそうだ。
 「外国人旅客数が急増した原因は、円安と格安航空会社(LCC)の路線充実。さらに個人旅行客の増加にあります。中国、韓国はLCC先進国で、旅行はLCCが当たり前といった具合になっている。関空へのLCCが充実すれば、利用者が増えるのは当然の流れでしょう」(トラベルライター)

 一時は利用客減で沈没寸前とまで言われた関空だが、今となっては関係者の間で強気のコメントが目立つというから時代も変わったものだ。
 トラベルライターが続ける。
 「絶好調の状況が、そのまま関空への鉄道アクセスの利用者増にもつながっている。関空−大阪市内の各線は乗客争奪戦が激化し、南海電鉄が外国人にも好評なガンダム仕様の赤いラピート(関空特急)を投入すれば、JRは外国人限定の割引周遊キップで対抗。空港利用者同様、こちらの方も乗客減に悩んでいた数年前の状況がウソのようです」

 関空への鉄道アクセスといえば、かつて橋下徹大阪府知事(当時)がブチ上げた「関空リニア構想」。大阪市内と関空を10分で結び、大阪駅北ヤード再開発、さらには関西経済活性化の目玉にするという話は、一時に比べ影が薄くなっていた。しかし、こちらも現在の活況を受け、旗振り役の橋下市長と大阪維新の会が俄然強気になっているという。
 「やはりリニアは必要ということで、今はあらためて構想を打ち出すタイミングを狙っているようです」(地元記者)

 LCCが増えればリニアが走る−−。ただし、今の勢いが続けばの話だが。

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