菜乃花 2018年10月04日号

6億円強奪事件 元美容師出廷で明らかになったもうひとつの襲撃計画

掲載日時 2012年07月31日 16時00分 [事件] / 掲載号 2012年8月2日号

 昨年5月、東京都立川市の警備会社、日月警備保障立川営業所から約6億円が強奪された事件。逮捕者は現在22名にのぼっているが、そのうち事件のきっかけを作ったともいえるキーマンの裁判員裁判が、東京地裁立川支部で開かれた。

 強盗傷害教唆などの罪に問われたのは、同社の元契約社員で、元美容師の田中孝被告(44/旧姓・東松)。田中被告は問題の警備会社の“内部情報”を犯行グループらに提供していた。
 「最近、金目の情報を集めて犯罪を計画し実行犯を選定するといった“情報屋”の存在が注目されていますが、田中被告の場合は、うまく情報を利用された立場でしょうね。実際、裁判では『自分の経営している美容室で、話題として警備会社の警備のずさんさを話していた』ということが明らかになってますから、あくまでも笑い話としてペラペラ喋っていたようです」(社会部記者)

 田中被告は美容室に訪れる客や友人らに、営業所のトイレの窓が壊れていることや夜中は警備が手薄になること、金庫室の暗証番号まで喋っていたという。
 また裁判では、昨年発生した事件の数年前にも一度、現金強奪計画が浮上し、流れたことが明らかになった。
 「“幻の襲撃計画”は、高校時代からの友人に内部情報を漏らした際に浮上したそうです。昨年の事件は営業所の金庫室から金が奪われましたが、このときの計画は“現金輸送車襲撃”でした」(同)

 なんと日月警備保障の現金輸送車には当時、無線機や通報装置などが設置されていなかったというのだ。「そんなんだったらヤレるんじゃないの」という友人の一言で計画は動き始めるも、人が集まらないことから流れてしまった。
 「その初期メンバーは解散しましたが、今回のメンバーらが再度田中被告に話を聞き、営業所の図面などを書かせて犯行に至ったそうです。もうひとつ驚くのは、田中被告が美容室でこの“警備会社の警備のずさんさ”をネタにし始めたのは2006年頃。そんな状態で昨年まで放置していた会社の体制にも問題を感じずにはいられません」(同)

 田中被告は昨年10月の逮捕前に、子供が産まれたばかり。「娘の将来を思うと、自分は父親と語る資格がない…。ただ、また一緒に暮らしたいです…」と涙声で述べるも、懲役9年という厳しい判決が下された。まさに口は災いのもと。

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