RaMu 2018年12月27日号

専門医に聞け! Q&A 飲酒は大腸がんのリスクを高める!

掲載日時 2011年08月21日 12時00分 [健康] / 掲載号 2011年8月18日号

 Q:妻が大腸がんで亡くなっています。自分もなるかと心配です。予防法を教えてください。ちなみに、身長165センチ、体重73キロで肥満気味です。(46歳、観光バス運転手)

 A:大腸がんは、日本人に増えているがんの一つ。大腸がんになりやすい因子には、遺伝的素因、肥満、飲酒、食生活の欧米化などがあります。
 発症には生活習慣が強く影響しますが、ご質問の方は普段、どういう食事をされているのでしょうか。
 外食が多く、肉や脂肪が多く、野菜や未精白の食品が少ない食事は、大腸がんのリスクを高めます。

●生活習慣が強く影響
 脂肪分の多い食事をすると、胆汁の分泌が促されることによって、発がんが促進されるという報告があります。
 また、動物性蛋白の摂り過ぎもよくないと考えられています。
 一方、野菜の多い食事は、大腸がんのリスクを下げます。かつては、食物繊維が発がんを抑制するといわれていました。今はその考えは否定され、野菜に含まれる抗酸化物質によるとみられています。
 がんは活性酸素によって発生します。それを防ぐのが抗酸化物質で、野菜や果物にはその抗酸化物質が多く含まれているのです。
 このことから、大腸がんの予防のためには、野菜や果物をよく摂り、飽和脂肪酸(肉に含まれる脂肪)を減らすことがよいといえるでしょう。ただし、絶対的に予防できる、とはいえません。
 また、飲酒は大腸がんのリスクを高めるので、飲み過ぎないようにしたいもの。日本酒で1.5合、ビール大瓶1.5本以上の飲酒を続けると、大腸がんのリスクが高まるという報告もあります。

●肥満の解消と運動を
 大腸がんの予防でもっとも効果が期待できるのは、肥満の解消と運動です。
 運動については、歩く習慣がある人は、そうでない人に比べ、大腸がんになるリスクが低いというデータがあります。
 また、立って生活することが多い人と、座って生活することが多い人を比較すると、前者のほうが大腸がんになりにくいという報告もあります。
 ご質問の方の場合、職業柄、1日のうち座っている時間が長いはずですから、なおさら定期的に運動することが求められます。
 まとめると、大腸がんの予防のためには、まず肥満を解消しましょう。
 そのためには運動が大事です。しかし、運動だけで体重を落とすのはたいへん。食事の内容を和風にして、かつ量を減らしましょう。
 そして、飲酒を控え目にすれば、予防対策はほぼ万全です。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。

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