林ゆめ 2018年12月6日号

『吉野家』“定期券サービス”は大手飲食チェーンの切り札か

掲載日時 2017年10月06日 10時00分 [社会] / 掲載号 2017年10月12日号

 “勝者なき消耗戦”と揶揄されるほど値下げ競争に明け暮れてきた牛丼業界だが、各社ダメージが大きいためか、ここ数年は大々的に行われていない。そんな中、吉野家ホールディングスが9月15日から新たなキャンペーンを始めた。『定期券』を300円で購入すると、期間内に何度でも牛丼や定食などが80円引きになるだけでなく、吉野家グループである『はなまるうどん』で提示すれば、天ぷらが一つ無料になる。同うどんチェーンは100円以上の天ぷらのラインアップが充実しているので、実質80円以上の値引きだ。吉野家HDは「お客さまの来店頻度を高めてもらえることを狙っている」としている。
 「この定期券によって、各グループのブランドイメージアップが図られることが期待されます。また、はなまるうどんが吉野家グループであったことを知らなかった人が、この定期券を使うことで知ることができ、はなまるうどんに吉野家のクオリティーが生かされていることを知ることができる。多くの飲食チェーンはポスターの端にグループ店舗を記載してますが、そこまで気にしている人はいないでしょう。今後はグループとしてのブランドイメージ向上、さらにはスケールメリットを生かす方法として、この定期券サービスは普及する可能性があります」(フードライター)

 見知らぬ町で大型飲食店チェーンの看板を見ると安心するように、今までは誰もが入りやすい敷居の低さと、安定したおいしさを売りにしていた。しかし、ネットやSNSの普及によって、かつては入りにくかった地元の人しか知らないような店でも、店内の様子や評判がある程度分かるようになった。敷居が下がり、訪れやすくなったため、いつでもどこでも味わえる大型飲食店チェーンは、その強みが弱まっていたのだ。

 弱みを強みに変える定期券サービス。どうやら大手飲食店チェーンの“切り札”となりそうだ。

関連タグ:吉野家 外食産業


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