大阪・橋下市長が“橋渡し”小沢・石原が薩長同盟の政界再編密約(1)

政治・2012/02/11 15:00 / 掲載号 2012年2月16日号

 東京都の石原慎太郎知事が1月27日の会見で「これから先の政治の中で東京も大事だけど、国家が大事。いくらでも協力するし、今の政治構造をシャッフルする必要がある」と新党構想を明かしたことに触発されたのか、民主党の小沢一郎元代表も大規模な新党結成に舵を切った。
 「これまで小沢新党が出遅れていたのは、選挙を戦う『新党の顔』を誰にするか探っていたからなのです。小沢氏は公判中だし、小沢系の海江田万里、馬淵澄夫、小沢鋭仁では“帯に短し、たすきにも短い”。が、身近なところから『顔』が見つかった。アイデアを提供したのは『大阪維新の会』代表の大阪・橋下徹市長。小沢氏もその炯眼、発想に改めて惚れ直していたそうです」(全国紙政治部記者)

 「新党の顔」とは愛知県の大村秀章知事とタッグを組む『減税日本』代表で名古屋市の河村たかし市長だという。橋下氏は小沢氏の側近で小沢別働隊長でもある松木謙公氏(新党大地・真民主)を通じて河村氏の国政復帰を働き掛け、かつ河村氏を「小沢・河村新党」の代表にしたい旨を打診−−。
 「衆議院議員時代、河村氏は小沢氏とともに新進党を立ち上げ、自由党、民主党と渡り歩いたかつての同志。関係は悪くない。政策も『小さい国家』を掲げ、消費税増税には反対の立場。しかも、河村氏は『いずれワシは総理大臣になるんだがや』と公言してはばからない。渡りに船の話とあって、その気になっているようです。小沢氏だけでは少々冒険だが、バックに橋下氏がいることで手ごたえをつかんだのでしょう」(同)

 天下取りの旗頭としては石原都知事、橋下市長に匹敵するインパクトを持つが、小沢陣営はさらにバージョンアップを施しているのだ。
 大規模な小沢新党の旗揚げである。
 昨年12月22日、小沢氏は『新しい政策研究会』(新政研)という勉強会をスタートさせた。設立総会には衆参100人超の国会議員が出席、欠席議員や鳩山、樽床グループからの参加者も含めれば150人規模。
 今年に入るや、週1回の予定で勉強会を続けており、これは民主党の全国会議員の3分の1。野田政権は大きな爆弾を抱えることとなった。

 有事が近づき、小沢氏は一新会、北辰会、参議院と3つに分けていた勉強会を統合、新党の組織作りを始めたのである。
 「昨秋、亀井静香氏(国民新党)から新党結成を促されても小沢氏は行動を起こさなかった。20人〜30人規模の離党では意味がない。行動するなら200人規模の大集団じゃないとなにもできない、と考えたからです。いま民主党内には『反増税』の声が日増しに高まっており、TPP問題(環太平洋パートナーシップ協定)への参加反対の議員も多い。他グループの反対勢力、他党議員を巻き込むことで可能になった。今年3月に200人規模の小沢新党が立ち上がれば、存在感は計り知れない。石原新党といっても現役国会議員の数は少数。維新の会にしたって自民、民主からの亡命者待ちが現状。『増税反対』だけを声高に訴え、河村氏を担ぎ出せば、他党はかすんでしまう。とりわけ石原新党には痛手でしょう」(小沢氏に近い民主党議員)

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