片山萌美 2019年7月4日号

麻原彰晃「死刑執行Xデー」移送と元オウム残党の不気味な「奪還計画」

掲載日時 2018年03月27日 08時00分 [社会]

 悪夢が終わろうとしている。いや、終わりはないのだが、一つの結末を迎えようとしている。地下鉄サリン事件から23年。オウム真理教が起こした一連の事件すべての裁判が終結し、3月14日には死刑囚13人のうち7人が東京拘置所から他の拘置所へと移送された。それは執行Xデーが確実に近づいてきていることを意味する。

 そうした中、公安調査庁ほか警察関係者の間には、すでに2月から松本智津夫死刑囚(麻原彰晃=63)の信仰を引き継ぐとされる『アレフ』、そこから分離した『ひかりの輪』、さらに通称『山田らの集団』の3団体に対し、監視強化の通達が出されているという。
 「実は、団体による死刑囚たちの“奪還”にも備えるようにとの指示も出ているという。松本死刑囚の奪還など、このご時世にまずない話ですが、公安の頭の中には、かつて日本赤軍が起こしたダッカ日航機ハイジャック事件がこびりついていると聞きます。特にアレフについては動きが完全に把握できていないことから、万が一に備えるようにということです」(法務省OB)

 そのアレフは移送の同日、公安調査庁によって札幌の施設を午前9時から約6時間にわたり立ち入り検査されており、警戒の度合いの高さが窺える。
 「公安内部では、“死刑執行を含むオウム事件の決着は平成のうちに終わらせる”が合言葉になっているというが、この年度内に執行されるとの見方もある。というのも、移送後は死刑囚の精神状態を考慮し、あまり時間を置かずに執行するのが通例。また、時間を置きすぎれば、それだけ各団体を刺激し続けることになるからです」(検察出身弁護士)

 加えて懸念されるのが、死刑執行後の各団体の動きだ。
 「まず考えられるのは、アレフからの信者大量脱会と組織の再分裂、それにともなう新たな信者獲得の動きの活発化です。アレフを脱会した信者の“支援”を謳うひかりの輪は、“アレフとは別団体の非過激団体”であることを訴える絶好のチャンスと見て、支援の動きをさらに強めていくと思われる。また、松本家の三女の働きかけで分派したとされる30人規模の『山田らの集団』は、原理主義的な立場で信仰を先鋭化させることも予想されます」(オウムウオッチャー)

 さらに、死刑執行により最も警戒されるのが、「松本死刑囚の神格化と拘置所の聖地化」(前出・法務省OB)だという。Xデーが悪夢の終わりではなく、始まりにすぎない…のかも知れない。


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