葉加瀬マイ 2018年11月29日号

40年の歴史に幕を閉じた浪速のポルノ映画館『新世界日活』の荒れ放題事情

掲載日時 2015年10月11日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2015年10月15日号

 大阪市浪速区のポルノ映画館『新世界日活』が9月30日をもって閉館後、一般の劇場にリニューアルする。
 ポルノ専門とはいえ、昭和20年代は小林旭や故・石原裕次郎などの名俳優を輩出した日活映画の名門館。昭和40年代半ばには日活が経営難により制作費の安い“ピンク路線”に切り替え、昭和51年に現在の建物に移って以降は旧作などの上映でしのいでいたが、ついに40年の歴史に幕を閉じることになったのだ。
 「劇場で映画自体を観る人が少なくなった上、もうポルノ映画の時代ではなくなったということ。テレビ普及の時は何とか耐えたが、ネットの時代には勝てなかった」

 閉館の理由を同館の関係者はこのように語るが、別の関係者からは、こんな声も聞こえてくる。
 「それは表向きの話で、実際はお客さんのマナーの悪さに対応しきれなくなったという点も大きい。今のポルノ映画館は、作品を楽しむというより別の目的で来る客の方が多いですからね。ハッテン場や覗きに露出、ひどいと本番行為にも及び、何でもアリの状態。覗かれたいカップルがアベックシートでイチャついて、揚げ句の果てには“観客”が参加するなんてこともありました」(在阪風俗ライター)

 館内で繰り広げられる乱痴気な実態は、現在のポルノ映画館が共通して抱える深刻な問題だ。
 「あるオールナイトの映画館に気分転換がてら入ったんですが、上映されるや、あちこちから手が伸びてきて…。ふと見ると周りは下半身を露出した男客ばかり。慌てて外へ飛び出しました」(大阪市在住の20代サラリーマン)

 映画館側にしてみれば、そんな状況を放置すれば館内が汚されるばかりか、場合によっては客が公然わいせつで捕まる可能性もあり迷惑この上ない話。
 ミナミのある劇場関係者が自嘲気味にこう語る。
 「目についたら片っ端から注意して、時にはつまみ出してはいました。ただし今は、1人、2人がこそこそやっていた昔と違い、ネットで情報を交換して示し合いながら団体で動いているから始末に負えません。しかも、少しうるさく注意しようものならネット上に館名を晒して攻撃してくる。日活さんが閉館に踏み切った気持ちは、本当によく分かりますよ」

 古き良き時代の映画館閉館は、今後も続きそうだ。

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