祥子 2019年5月30日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉①だらしない彼氏にさじを投げた平成生まれの淑女が抱いた殺意

掲載日時 2019年03月12日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年3月21日号

 殺人犯として逮捕された石田智子(22)は、最愛の相手だった元カレの市村隼人(22)の横で手首を切って倒れていた。

 2人とも病院に運ばれたが、市村は頸部刺切創により死亡。意識を取り戻した智子の口からは、市村を殺すことになった5年間の経緯が語られた。

「彼と知り合ったのは高校時代でした。卒業後も交際は続き、私は短大卒業後、飲食業の会社に栄養士として入社し、彼は調理師専門学校時代からアルバイトをしていたイタリア料理店に就職しました」

 智子はおよそ殺人犯とは似つかわしくない「真面目で気配りのできる女性」と評判だった。片や市村は、なぜ智子と付き合っているのか不思議なほど自堕落な男で、正社員として採用されたイタリア料理店も1年ほどで辞めてしまった。

 その後、定職に就く様子もなく、見かねた智子が自分の会社を紹介した。智子の紹介だったので、即時採用となり、勤務するために実家から離れ、アパートを借りることになった。

 その費用も智子が出し、生活費を支援するために智子も一緒に住むことになった。事実上の同棲である。
「いっ、いいわぁ!」
「だから、どこがいいのか言えよォ!」

 2人は昼夜を問わず、お互いの体をむさぼり合った。まるで新婚気分。飽きることなくセックスしていた。

 だが、一緒に住んでみて初めて分かったこともあった。市村宛てに消費者金融から大量の督促状や裁判所からの訴状が届いたのだ。市村は「そのうち返す」と言いながら、何もしない。そこで智子が市村に代わって返済することにした。

 それでも市村が働き始めたら何とかなると思ったが、市村は智子が紹介した会社を1週間で辞めてしまった。朝は普通に出て行くのに、無断欠勤していたのだ。智子はそのことを上司からの連絡で初めて知った。
「アンタ、どういうつもりなのよ。私は会社に合わせる顔がないじゃない!」
「もっと料理の腕を振るいたかったのに、掃除とか皿洗いとか、雑用ばかりさせるんだ…」

 結局、会社から内容証明郵便が届き、正式に解雇された。

 その後、市村は宅配寿司やハンバーガーショップで働いたが、いずれも長続きしなかった。市村は智子に依存し、智子が家賃、光熱費、食費をすべて支払っていた。金のことでケンカすることも多くなり、だんだん智子は精神的に不安定になっていった。
「ちゃんと仕事してほしかったし、お金も返してほしかったけど、彼がまったく取り合ってくれなくて、私がこれだけ追い詰められているということを分かってもらうために、トイレでリストカットしたこともありました」

 そんなことが続くと、さすがに市村もまずいと思ったのか、〈月2万円ずつ計50万円返します〉という誓約書を書いた。智子は市村との付き合いに悩み、精神科に通うようになった。

 そんなある日、金のことで口論になった智子は、市村に「出て行け!」と怒鳴りつけられた。
「何で私に対してそんな言葉が言えるんだろうと腹が立ち、同棲を解消することにしました。引っ越し費用もなかったので、荷物を運び込めるように近くの物件に転居しました」
(明日に続く)

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