菜乃花 2018年10月04日号

婚約者に二股をかけられた医者の卵 怒りの報復オペ(2)

掲載日時 2018年04月22日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年4月26日号

 大谷が電気をつけて確認すると、寝室のベッドの布団がめくれ上がっていて、彼女の下着が散らばっていた。その近くにティッシュの塊が落ちており、拾ってニオイを嗅ぐと、確実に精子の臭いがした。これ以上ない浮気の証拠を目の当たりにし、大谷は美帆さんに詰め寄った。
 「これはどういうことなんだ! 説明しろ!」
 「違うの、違うの…、入れてないけど、彼が自分でイッたの…」
 彼女は泣きながら浮気を否定した。

 大谷は、つい先ほどエレベーターですれ違った相手が、美帆さんの指導医であることを思い出した。
 「今すぐ椎名先生に電話をかけろ!」
 カマをかけたつもりだったのに、美帆さんに携帯を手渡すと、「それはできない」と拒否。ますます相手が椎名さんであると確信を深めた。大谷は音声レコーダーを用意し、「もう一度、最初から説明してくれ」と求めると、「この状況では話せない」と言って、家から飛び出してしまった。

 大谷は、また美帆さんが家に戻ってきて証拠を隠してしまうのではないかと思い、カギ屋を呼んでカギを付け替えさせた。
 さらに弁護士に相談しようと、スマホで近所の法律事務所を検索。弁護士からは「民事で損害賠償を請求できます」という説明を受けた。その夜、大谷は旧知の友人たちと会って、このことを話した。
 「そんなことを美帆ちゃんがするのかな。まだ婚約したばかりなんだろう?」
 「だから、オレも信じられないんだ」
 「浮気するんなら、ホテルなんかがたくさんあるのに、何でそんな場所でするのかな。お前が帰って来ることも分かっているのに、そんな場所で、そんな時間にすること自体がおかしいんじゃないか?」
 「それもそうだな…」

 ここで大谷は初めて“彼女が被害者だった可能性”について考えた。その夜、美帆さんにも電話した。
 「結局、浮気をしたの? してないの?」
 「私がそんなことをすると思ったの?」
 「オレは真実が知りたいんだ」
 「確かにそういう雰囲気に持っていった私にも責任があります。でも、私ができないと言うと、相手も理解して自分で出しました」
 だが、美帆さんは電話を録音されていることに気付くと、一方的に切ってしまった。その後、何度も〈説明させてほしい〉というLINEを送ってきたが、大谷は「どうせ彼女は本当のことを話さないだろう」と無視していた。

 椎名先生を敵に回したら、自分の歯科医師としてのキャリアが無になってしまう。ということは、椎名先生が立場を利用して強引に迫ったに違いない。医者のくせに避妊具も使わずブチまけるなんて、あまりにも卑劣だ。何よりも婚約者の彼女のことを信じたかった。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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