林ゆめ 2018年12月6日号

話題の1冊 著者インタビュー 辣椒(ラージャオ) 『マンガで読む嘘つき中国共産党』 新潮社 1,000円(本体価格)

掲載日時 2017年03月05日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年3月9日号

 ――辣椒(ラージャオ)さんが日本に来て感じた“中国との違い”には、どんなことがありますか?

 辣椒 以前は漫画やアニメ、テレビドラマを通じて日本を理解していたつもりでしたが、日本に来てからは文明の差を感覚的に理解しました。なぜなら、中国は全体主義国家で、共産党は公民意識を破壊してしまい、多くの中国人は公共の場でお互いを信頼することがなくなってしまいました。日本に来たばかりの頃、旅行中に見知らぬ人から助けてもらったことは、私たち夫婦にとっても深く考えさせられる出来事でした。私と妻は日本人の誰もが友好的で親切だと感じています。日本に住んで3年になりますが、青い空と白い雲には本当に感動しますね。

 ――中国のネットでは『敏感単語』という表示できない単語があるそうですが、どのようなものがありますか?

 辣椒 敏感単語は常に変化していますが、一部の事件はほとんど永久に敏感であり続けます。例えば「八九六四(1989年の天安門事件)」「活摘器官(臓器摘出)」、そして一部の政治指導者の名前も敏感単語です。こちらも例を挙げるなら「達頼喇嘛(ダライ・ラマ)」などです。大部分はニュースになった事件が発生すると、随時、敏感単語表に加えられ、人々が関連の報道を検索できないようにします。中国のソーシャルメディアには一つも安全なものがありません。もし、ネット民がSNSで習近平をののしる内容を書いたら、ネット警察によって逮捕されてしまうでしょうね。

 ――日本人はまだまだ中国をよく理解していないのかもしれません。今後、どのような部分に関心を持ったらいいのでしょうか?

 辣椒 中国の最大の問題はまさに中共の全体主義と大一統思想(中国が古来中華に属すると宣言した領域を支配すべきという思想)の結合です。大一統思想を打破してこそ中国を解体させられ、中国人民が真の自由を獲得でき、周辺国家も平和で安全な環境を得られるのです。チベット、ウイグル人の独立運動や、中国各地で徐々に形成されつつある新興の建国運動などに関心を持ってください。皆さん、不可能だと思わないでください。中国には「分久必合、合久必分(分裂が久しくなると必ず統一され、統一が久しくなると必ず分裂する)」という古い言葉があります。中国は統一されて長くなり過ぎました。分離する時期がやってきたのです。私も漫画を使って皆さんに中国が分裂してこそ東亜の平和を迎えることができる、という理念を広めていきたいと思っています。
(聞き手/程原ケン)

辣椒(ラージャオ)
漫画家、本名・王立銘。1973年、中華人民共和国・新疆ウイグル自治区生まれ。'09年から政治風刺漫画をネット上で発表。中国政府の迫害を受け、'14年から日本に滞在。

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