岸明日香 2018年12月20日号

安倍3選「NO」創価学会が小泉進次郎推しか

掲載日時 2018年07月19日 14時00分 [政治] / 掲載号 2018年7月26日号

安倍3選「NO」創価学会が小泉進次郎推しか

 「しばらく鳴りを潜めていた菅義偉官房長官だが、ここへきて存在感を強めている。秋の総裁選前に安倍首相がコケた場合、自ら出馬するのではないか、もしくは、小泉進次郎筆頭副幹事長を担ぐという話もある」(自民党関係者)

 永田町界隈に今、にわかにそんな情報が駆け巡っている。加えて、7月4日に文科省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者が東京地検特捜部に受託収賄の疑いで逮捕されたが、これが菅氏によるリークが発端とのキナ臭い話まで流れているのだ。
 「佐野氏は、加計学園問題で安倍官邸、特にその中でも菅氏と激しく対立した前川喜平前文科省事務次官と親しい。前川氏が次官時、佐野氏はその下で官房長を務め、将来の次官候補とも言われていましたからね」(全国紙政治部記者)

 菅氏と前川氏は以前、天下り斡旋問題でも激突している。安倍官邸は2014年、内閣人事局を設け、官僚の幹部人事と退職後の職斡旋を一手に牛耳った。菅氏はこれらをすべて仕切ることにより、裏の実力者として駆け上がったと言われる。
 「しかし、これに盾突き、独自の天下り斡旋組織を作ったのが文科省で、秘密裏に退職者を大学や他の省庁などに送り込んだ。この発覚で前川氏は事務次官を退任したものの怨念は残り、以後も加計問題をはじめことごとく菅叩きの発言をしているのです」(同)

 前川氏は今も全国各地で行う講演で政権批判を繰り返しているが、そんな折に佐野氏が逮捕された。
 「菅氏は会見で『教育行政の根幹を揺るがしかねない極めて重要な問題』『必要かつ徹底した対策を講じる』と言い放っているが、この一件が、事前に情報をキャッチしていた菅氏自身が仕掛けたともっぱらなのです」(自民党関係者)

 菅氏の情報源と言えば、杉田和博官房副長官と、警察庁警備畑が長い「官邸のアイヒマン」の異名を持つ北村滋内閣情報官が挙げられる。
 「おそらく両人を通じ、佐野氏の動きは完全に菅氏に把握されていたのではないか。そして今回、このタイミングで文科省官僚の悪事として東京地検が逮捕に踏み切った。これはともすれば、前川氏の関与も疑われかねない。ただ、菅氏の本当の狙いは、文科省を血祭りに上げる一方で、林芳正文科相の監督責任、さらには安倍首相の責任論が噴出することにもあったとの見方もある」(同)

 実際、佐野氏の逮捕を受け、野党各党はここぞとばかりに安倍政権の任命責任を訴え始めている。こうした流れが、一貫して安倍3選を支持する菅氏の企てだとすれば驚くべきしたたかさだが、それを裏付けるのが、冒頭の菅氏の立候補、もしくは進次郎氏担ぎ上げ情報だ。
 「その背景には、菅氏が太いパイプを持つ公明党の動きがあります。昨年の衆院選で5議席減らしている公明党の最大の課題は、来年の統一地方選と参院選での必勝。現時点では安倍首相を支持していますが、党内部、支持母体の創価学会では、“このまま森友・加計学園問題をうやむやにしたままでは選挙で戦えない”との声が高まっている。しかも自民党内には、公明党と学会の支援を得られなければ当選できない議員が100人超えでいると言われる。公明党は今後、そこへの圧力によって安倍降ろしに転じる可能性が高まっているのです」(前出・記者)

 そうした状況の中、公明党・創価学会内部でポスト安倍として挙がっているのが、菅氏と進次郎氏だというわけだ。
 「菅氏の安倍3選支持はアテにならない。公明党が首相を突き放し、自民党内で不安と不満が爆発すれば、菅氏が間に入って自ら立候補をしかねないからです。菅氏は無派閥ですが、裏では2年ほど前から勉強会を開いている。その一つが『韋駄天の会』で、3回生以下の若手議員20人以上がいる。さらに『ガネーシャの会』で元バレーボール選手の朝日健太郎参院議員などがいる親衛隊の集まりもある。これらに所属する議員は、着実に膨張していると言われる」(自民党ベテラン議員)

 加えて、このベテラン議員によれば、菅氏はかつて鳩山邦夫元総務相が主宰していた派閥横断の懇親会『きさらぎ会』の顧問も務め、鳩山氏亡き後は実質の会長役として120人をまとめているという。
 「これらが動き出せば、実は首相が出る細田派よりも強力なのです。菅氏と公明党・学会のつながりで言えば、今年2月、米普天間基地移設先の名護市長選がある。移設反対の現職の稲嶺進氏に自公支援の渡具知武豊氏が約3400票差で勝利したが、最大の要因は菅氏と学会の佐藤浩副会長の連携で学会員がフル稼働したため。また当初は候補者選びで自公がもめた6月の新潟県知事選でも、調整したのは菅氏。つまり、いつでも総裁選で戦える力を自民党内外に持っているということだ」(同)

 一方、安倍首相が3選前に転落した場合に備え、菅氏が画策していると囁かれているのが、進次郎氏の擁立だ。
 「菅氏はもともと、同じ自民党神奈川県連所属の進次郎氏を可愛がり、何かと指南している。進次郎氏は、選挙で大きな力を持つ創価学会婦人部の受けが非常にいい。それを考えれば、菅氏は自らというよりも、進次郎氏を担ぐ可能性もあるだろう」(同)

 政界の寝業師から目が離せない夏になりそうだ。


政治新着記事

» もっと見る

安倍3選「NO」創価学会が小泉進次郎推しか

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP