葉加瀬マイ 2018年11月29日号

野坂昭如氏が残したテレビ界への偉大な功績

掲載日時 2015年12月21日 15時00分 [芸能] / 掲載号 2015年12月31日号

 自らの戦争体験をもとにした小説『火垂るの墓』で直木賞を受賞し、歌手としても活躍した作家の野坂昭如氏が12月9日、心不全のため死去した。享年85歳。
 「作家業の傍ら、歌手として『黒の舟唄』のヒット曲も飛ばした。ウイスキーのコマーシャルでは『ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか。みんな悩んで大きくなった』というフレーズを流行させるなど、タレントとしても幅広い分野で活躍していた」(ワイドショーデスク)

 この野坂氏を偲び、日本テレビはスタジオジブリのアニメ『火垂るの墓』の再放送を予定している。
 「幼い兄妹の一瞬の命の輝きを描く感動作。父が出征中に神戸空襲で母を亡くした14歳の少年・清太が、4歳の妹・節子と共に“生きよう”とした姿をリアルに描き出した名作です」(アニメ関係者)

 ちなみに同作がテレビ公開されることで野坂サイドにどのくらいの原作使用料が振り込まれるのか?
 「基本は0円。映画化する時に権利処理が終わっているからです。最近、漫画家の水木しげるさんが亡くなり、NHK朝の連続ドラマ小説『ゲゲゲの女房』の再放送や映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』がフジテレビ系で放送されたが、やっぱり特別に権利金が振り込まれることはありませんでした」(テレビ関係者)

 参考までに原作使用料の内訳に触れておくと、
 「ドラマ&映画化の場合、上限は約1000万円。新人作家などは100万円以下。通常は200〜400万円が妥当な金額です」(テレビ事情通)

 野坂氏は亡くなる直前にも「この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう」と平和へのメッセージを送り続けたという。
 最後の文士に合掌。

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