菜乃花 2018年10月04日号

廃止寸前からの大復活! 高知競馬サバイバル“地方創生”戦略法(3)

掲載日時 2016年03月13日 17時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年3月17日号

 通年のナイター競馬開催、インターネットによる馬券発売の拡充、そして個性と企画力を生かした競馬番組作りにより、'14年度の高知競馬自場売上額は、最も落ち込んだ時期と比べ、4倍弱となる152億4000万まで増加した。そして、この3月に年度末を迎える'15年度は、さらに自場売上額を伸ばす見通しとなっている。
 「1月下旬の平日ですが、その日の売上額は約3億6700万円。'08年度の1日あたりの平均売上額が4100万円ですから、当時を知る者としては、まさに夢のような数字です(笑)。内訳は、IPAT(即PAT)が1億500万円、公営南関東のインターネット投票であるSPAT4が9800万円、楽天の競馬モールが7200万円、オッズパークが6500万ですから、インターネットで馬券を買う、在宅競馬ファンのパワーは凄まじいですよね」(笹岡管理者)

 もちろん、インターネットによる馬券販売は相応の手数料を伴うだけに、売上額がそのまま高知競馬に入ってくるわけではない。
 「ネット上で『馬券が売れている割には賞金が安すぎる』という批判が、よく書き込まれていますが(苦笑)、インターネットによる売上から手数料を引かれた上で賞金を払い、広告費を出すと、あまり手元には残らないというのが実情です。それに、廃止寸前まで追い込まれた立場としては、堅実な経営に徹しなければというのもあります。馬主さんや調騎会、厩務員会の方々には申し訳ない気持ちもあるのですが、一気に賞金を増やすのは難しい面もあります」(松本氏)

 苦境を完全に脱した感もある高知競馬だが、今後も現状維持が続いていけばいい、という気持ちはさらさらないようだ。前述の松本氏、笹岡管理者は、こんな言葉で高知競馬の新たな取り組みや将来を語ってくれた。
 「競馬場に来て下さるファンへの還元ということで、ナイター照明を明るく見やすいLEDに変えたり、キャッシュレスで馬券を買える会員制のシステムを導入したりしています。システムに関しては、専用端末だけでなく、スマホなどのモバイル端末を使って馬券を買えるようにもなっています」
 「馬の質をもっと上げて、他の地方競馬場で行われる交流重賞でも勝負になる高知競馬所属馬を出したいですね。まあ、ハルウララは、いかにも高知競馬らしい人気馬でしたが、正統派のスターホース誕生を期待しています」

 3月15日(火)には、高知競馬で施行される唯一の統一グレードレースであるGIII黒船賞(ダート1400メートル)が開催される。インターネットで馬券を購入し、自宅でテレビ観戦するのも悪くはないが、独特の雰囲気が漂う高知競馬場に足を運び『夜さ恋ナイター』をライブで楽しむことを強くオススメしたい。

関連タグ:公営ギャンブル

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