葉加瀬マイ 2018年11月29日号

恋敵の戸籍を入手するために17時間立てこもった仮釈放男(1)

掲載日時 2016年10月29日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年11月3日号

 「3日前から娘と全く連絡が取れない。元カレに連れて行かれたので、もしかしたらマンションに監禁されているのかもしれない」
 事件当日、被害者の美山淳子さん(24)の父親が警察に相談に来たことから、その異様な事件が発覚することになった。

 警察がマンションの様子を見に行くと、中に人がいる気配がする。万が一に備え、慎重に複数の警察官で囲い込みながらインターホンを鳴らした。
 「はい…」
 「警察の者ですが」
 しばらくすると玄関ドアが開いて、淳子さんが顔をのぞかせた。
 「美山淳子さんですね。ご家族から行方不明の届け出を受けたのですが…」
 するとそのとき、背後にいた男が「入るな!」と言って包丁を振りかざし、玄関前に飛び出してきた。
 「向こうへ行け。こいつをやるぞ!」
 それが約17時間にわたる立てこもり事件の始まりだった。

 犯人の田代浩一郎(46)は4年前に刑務所を仮釈放され、保護観察中の身だったが、決められた条件を守らなかったことなどから、近く収監されることになっていた。淳子さんとはその間に知り合い、1年前から同棲していたが、最近になって別れ話が持ち上がっていた。だが、田代が淳子さんの祖父から借金していたので、なかなかその腐れ縁を断ち切れずにいた。

 発端は約3カ月前、淳子さんに新しい恋人ができたことだった。その恋人は約1000キロメートル離れた遠方に住む男で、オンラインゲームサイトを通じて知り合った。早々に男は淳子さんに結婚を持ち掛け、淳子さんの実家にもあいさつにやって来た。その男の名刺には「○○株式会社代表取締役」と書かれていた。

 その日、淳子さんは「実家の猫の調子が悪いので戻って看病する」と言って同棲していたマンションを抜け出し、新しい恋人との逢瀬を楽しんだ。
 「ああんっ、スゴイッ…、もっとイカせてー」
 「必ずキミを幸せにするから、そんな年上のオッサンなんか捨てて、ボクの地元に来てよ」
 「分かったわ」

 淳子さんはその晩、一度も携帯に出なかったので、当然ながら田代に疑われることになった。
 「昨日はどこへ行ってたんだよ」
 「実家って言ったでしょ」
 「ウソをつけ。もう問い合わせ済みだ。どこをほっつき歩いてたんだ!」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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