葉加瀬マイ 2018年11月29日号

ホンダの売れ筋『N-BOX』初のモデルチェンジに巻き起こる賛否両論

掲載日時 2017年09月22日 10時00分 [社会] / 掲載号 2017年9月28日号

 今やホンダの国内販売台数の約45%は軽自動車が占めている。その中核を担う『N-BOX』が、2011年の発売から6年目で初めてモデルチェンジされた。ホンダにとっても特別な車種であるため、新型には安全運転支援システム「ホンダセンシング」を搭載するなど、かなりの力の入れようだ。
 「すっかり軽自動車が主力車種となっているホンダの現状に対し『“らしさ”がなくなった』と、往年のファンからは苦々しい目で見られていますが、開発した小型ビジネス機『ホンダジェット』が世界一の出荷数を記録するなど、自動車以外の部門でも活躍しています。『ホンダジェット』は創業者である本田宗一郎氏が長らく抱いていた夢であり、このようにホンダという企業は、宗一郎氏の夢を実現することをモチベーションに据えて躍進してきた経緯があります」(自動車雑誌ライター)

 確かに宗一郎氏が亡くなってからは、保守的な経営判断が顕著となり、かつての尖ったホンダとは程遠いブランドとなってしまった印象は拭えない。
 「ここ数年のホンダデザインは、ストレートに『格好いい』という感性に届くデザインの車が一つもない。ちょっと冒険したものを発売して失敗すると、すぐ“トヨタ顔”にマイナーチェンジする」(自動車評論家)

 宗一郎氏亡き後、日和見主義と陰口を言われながらも大きくなってきたホンダだが、これから向かう自動車業界の大海原には、自動運転技術やガソリンエンジンに変わる動力開発など、かつてない技術革新競争が待ち構えている。
 「新しい『N-BOX』には、ライバルにはないアイデアがたくさん詰まっています。やはりホンダの人材層の厚さを感じます。ホンダは、このような優秀な頭脳を宝の持ち腐れにしないためにも、宗一郎氏の夢を上回るような発想を抱きつつ、“らしさ”を追求してもらいたいものですね」(前出・ライター)

 チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ――。宗一郎氏の金言が胸に響く。

関連タグ:本田技研工業

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