葉月あや 2019年5月2日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉②巧みな手口で示談金を要求

掲載日時 2018年12月26日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年1月3日号

「盗撮していたことは認めるよな」
「ハイ…」
「盗撮の示談金は50〜100万円が相場だよ。間を取って、75万円にしようか。オレと彼女の分で計150万円な」
「そんな大金…」
 そこへ通行人役の池田がやって来た。

「何かあったんですか?」
「ちょっと盗撮の被害に遭って…」
「それなら警察に行くべきじゃないですか?」
「こっちもそうしたいんだけどね…」
 慌ててAは首を振る。

「ちょっと待ってください。警察だけは勘弁してください。お金で解決させてください。お願いします!」

 Aは竹内らに求められるがまま、会社名、年収、家族構成、実家の住所などを話した。自分が盗撮していたことに対する謝罪と150万円を支払うという動画の撮影にも応じた。

 さらに翌日から別のメンバーが兄役に扮して、「お前、親から金を借りる算段はついたのか。どうやって金を工面するんだよ」という電話を執拗に掛けた。

 Aは疲れ果て、自分の車を売って金を工面した。それでも150万円には足りなかった。
「分かった。こっちも少しは泣いてやる。100万でいい。死ぬ気で用意しろ」

 1週間後、竹内らはその金を85万円と15万円の分割で受け取った。その際に身分証をコピーした紙の裏に〈このことは決して口外しません。悪いのは私です〉という念書を署名入りで書かせた。

 Aは最後まで自分が騙されていたことに気付いていなかった。

 こうして何度も犯行を重ね、一つの犯行が終わるたびにLINEのグループトークを消していた。新たなグループトークが立ち上がることは、カモが見つかったことを意味していた。
(明日に続く)

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