片山萌美 2019年7月4日号

低迷マクドナルドが打ち出す 起死回生の“最後の一手”

掲載日時 2014年05月23日 11時00分 [社会] / 掲載号 2014年6月5日号

 日本マクドナルドホールディングスの迷走が止まらない。昨年12月期は純利益が実に60.1%の大幅減益、今年1〜3月期も34.7%減だった。4月の既存店売上高も前年比3.4%減と凋落の一途をたどっている。
 一時は「デフレの勝ち組」と賞賛された同社が、なぜ急速に坂道を転がり出したのか。証券アナリストは「従来の客層が離脱し始めたことが大きい」と指摘する。最近はコンビニエンスストアが低価格コーヒーや店内で調理する出来たての食品を強化している上、アベノミクスを追い風に家族連れがファミリーレストランなどの外食産業に流れ出したことが背景にある、というのだ。

 しかし、マクドナルドが提供する商品やサービスが優れているならば、顧客離れには一定の歯止めがかかるはず。ライバルへの流出の理由を、外食チェーン関係者がこう指摘する。
 「メニューを撤去したり、価格がころころ変わったり、顧客から“迷走”していると指摘されるようなことは確かにありましたが、根本的な原因は直営店のフランチャイズ化を強力に推進してきたことに尽きるでしょう。今やFC店比率は7割近くに達していますが、FC化は収益を底上げし、人件費などのコスト削減をもたらす特効薬となった一方で、直営店からFC店になったことでスタッフのモチベーションが低下、これがそのままサービスの低下にもつながって顧客が敏感に反応したのでしょう」

 FC化の推進は、10年間トップとして君臨し続けた原田泳幸前社長の経営方針そのものだった。
 「マックは24時間営業店を今後、段階的に減らしていくようです。FC化しかり、これら原田氏が断行し続けた経営スタイルへの決別宣言こそ、V字回復の秘策となり得るものでしょう」(前出・アナリスト)

 客が簡単に戻ってくるほど甘くはないだろうが、転げ落ちるスピードが緩む程度にはなるかもしれない。

関連タグ:日本マクドナルド 外食産業


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