葉月あや 2019年5月2日号

専門医に聞け! Q&A ★運動時の_水分補給

掲載日時 2018年10月01日 11時30分 [健康] / 掲載号 2018年10月04日号

Q:ジョギングが趣味です。まだ暑い日が続いているので、汗をたくさんかき、脱水が気になります。先生もジョギングをされているそうですが、水分や塩分は何で補給しているのでしょうか。教えてください。_(32歳。地方公務員)

A:ご質問に関して最近、アメリカで興味深い研究が行われました。

 研究は、健康な男性10人を対象に実施。39度の高温環境下で運動する際に、市販のスポーツドリンク、または経口補水液のいずれかで水分を補給した場合の脱水率や代謝への影響を比較検討しました。
 運動時の水分補給については、米国スポーツ医学会(ACSM)から、運動中の体重減少が2%を上回らないように水分を補給すべきとの提言があります。
 ただし、体重が増加するほどの量の水分は摂取すべきではないとのこと。摂りすぎると、血液中のナトリウムが薄まり、低ナトリウム血症になるリスクが高まるとの警告も発しています。
 研究グループは、高温環境下での運動時に、1回のみ水分補給する場合のスポーツドリンクと経口補水液の効果を比較検討しました。

●過剰な塩分摂取は不要
 その結果、発汗率、脱水率、尿量も両群間に有意差はありませんでした。
 一方、運動後において、血糖値は、スポーツドリンク群では有意に高く、脂質酸化量はスポーツドリンク群では有意に低かったのです。
 以上のような結果を踏まえ、研究グループは「経口補水液はナトリウム濃度がスポーツドリンクのほぼ3倍といった違いがあるが、どちらで水分補給しても体の水分バランスに差はなかった」と結論づけています。
 そして、「高温環境下で運動する場合の水分補給では、飲料の成分よりも摂取量のほうが、水分バランスを維持する上で重要である可能性がある」という見解を示しています。
 この結果から、過剰な塩分の補給は必要ないと考えられます。
 ちなみに、私は経口補水液を水で半分に割って、ジョギング後に飲んでいます。

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牧 典彦氏(ほほえみクリニック院長)
自律神経免疫療法(刺絡)やオゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。ほほえみクリニック(大阪府枚方市)院長。牧老人保健施設(大阪市北区)顧問。いきいきクリニック(大阪市北区)でも診察。

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