菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 とにかく怖い! 女の嫉妬と狂気に戦慄 『ネオン・デーモン』

掲載日時 2017年01月23日 14時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年1月26日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 とにかく怖い! 女の嫉妬と狂気に戦慄 『ネオン・デーモン』

 明けましておめでとうございます。今年もまた、素敵な作品をたくさんご紹介できればと思います!
 みなさんは、お正月のお休みに充電することができましたか? 私は生まれ育ったスウェーデンに帰りました。1人で帰ったのは久しぶり。なぜなら、いつもは誰かしら周りに人がいるからです。取材を兼ねての帰郷ではスタッフが大勢同行しますし、友達と帰るときは6人の仲間が私の予定に合わせてくれたりと、毎回にぎやか。そのたびに、まるでツアーガイドのようになってしまう私です。
 今回は1人だけに、ちょっぴり寂しさはあったけれど、おかげでタレントではなく“娘”として帰れたような気がします。短い期間だったけど、最高に幸せでした。正直、“普通”でいられる自分って、あまりないんですよね。どこか、いつもLiLiCoでいますから。もちろん、それが好きなんですけど、今回は今年1年、また頑張ろうという意味でのリセットができたような気がします。

 さて、2017年最初のご紹介となる作品は、ファッション業界に渦巻く欲望や嫉妬を描いた、サスペンススリラー。
 とにかく怖い! 主人公たちはホラー映画よりも怖い! 16歳でモデル業界に入ったエル・ファニングが演じるジェシー。田舎からロサンゼルスに出てきた彼女は、素直な性格で争う気持ちなんてないように見えますが、それは大間違い。
 トントン拍子で大きな仕事が入ってくればくるほど、まわりの先輩モデルたちの態度も変わってきます。どの世界でも、努力は必要。当然、モデル業界でもガッツがないと、綺麗なだけではやっていけない。だからこそ嫉妬が生まれる。それによってジェシーも変わる!? それとも最初から小悪魔だった!?

 この作品は、以前『ドライヴ』で一躍、注目されるようになったニコラス・ウィンディング・レフンが監督。多少、グロテスクな描写もありますが、斬新な描き方と美しい色彩でスクリーンはアートさながら。大人のおとぎ話だと思って見に行ってほしいです。
 現実の世界では、ここまでの事にはならないでしょうけど、心の中で思っている方はいるかも。いや、います。まさに、女の心の中は、ホラーよりも恐ろしい。
 ただ、この作品のインパクトは絶大で、怖さの分だけ、1年頑張るパワーはいただけるかもしれませんね。まぁ、賛否両論なので嫉妬物語が好きな方にはぜひ!

画像提供元:(C)2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

■『ネオン・デーモン』
監督/ニコラス・ウィンディング・レフン 出演/エル・ファニング、キアヌ・リーブス、カール・グルスマン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローン 配給/ギャガ 1月13日(金) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー。
 16歳のジェシー(エル・ファニング)は、トップモデルの夢を叶えるためロサンゼルスに上京。人を惹きつける天性の魅力と美貌を併せ持つ彼女は、すぐに一流デザイナーや有名カメラマンの心をとらえ、モデルへの道を歩み始める。そんな彼女に嫉妬心を燃やすライバルたちは、彼女を引きずりおろそうとするが、ジェシーもまた、自身の中に眠っていた激しい野心が目覚め、邪悪な世界に染まっていく。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

関連タグ:LiLICoオススメ「肉食シネマ」

エンタメ新着記事

» もっと見る

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 とにかく怖い! 女の嫉妬と狂気に戦慄 『ネオン・デーモン』

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP