菜乃花 2018年10月04日号

話題の1冊 著者インタビュー 山本太郎 『みんなが聞きたい安倍総理への質問』 集英社インターナショナル 1,400円(本体価格)

掲載日時 2016年03月06日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年3月10日号

 −−国会の安倍総理の答弁の中で最も印象に残っているものは何ですか?

 山本 先の国会で『安保法案』、別名『戦争法案』が議会のルールを完全無視した無理やりなかたちで可決されました。私の本の中にもあるように、同法案はいくら審議を重ねても国民の理解や賛同が十分に得られていなかった。当然です、穴だらけの法案ですから。だから総理は「国民の理解が十分深まっていない。自ら説明にあたりたい」とたびたび発言され、1日約3億円もの税金が費やされる国会を95日間も延長した。にもかかわらず、参議院での審議の真っ只中、1人だけ先に悠々と夏休みに突入した。あり得ないですよね。だから私は、夏休み明けの総理に「国民に分かりやすく説明する気持ちがあるのかないのか、聞かせてください」と国会で何度も質問したわけです。どこまで真剣なのか、と。が、まともな答えは返らず、当該委員会からの要請があれば出席しますよ、それが議会運営のルールですから、と繰り返すのみ。揚げ句、「ルールは横には置けないんですよ」と言ってのけた。憲法というルールを平然と横に置き、国民の生活を破壊するこの法案の成立を推し進める人の言うことでしょうか。私はこの総理の答弁を“巨大ブーメラン”と呼んでいます(笑)。

 −−山本さんの“国会パフォーマンス”には賛否がありますが?

 山本 野党は数が少ないですから、採決になれば結局は与党に決められてしまいます。議会において野党はブレーキになれない。だからこそ国民的議論になるように、「政府のやっていることはかなりマズい、なんとしてでも止めなければ」と、国民のみなさんに身をもって示さなければいけない。「なにバカやってるんだ」で上等です。まずは政治に目を向けるきっかけになれば。パフォーマンスの背景にも目を向けていただけるなら、よりありがたいですが。

 −−いよいよ今夏、参院選を迎えますが、戦略や目標を教えてください。

 山本 今、市民の方が10人集まれば、全国に飛んで行き、お話をさせていただいています。生で直接話を聞いていただいて、皆さんのご意見を聞く。そんな正攻法しかないと思います。政治家は、人々の声を聞いていくのが仕事です。次の自分の選挙のことばかり考えているようじゃダメなんです。皆さんが少しでも政治に関心を持ってくだされば、政治を変えることができる。安心して私たちがこの国で生きていくことにつながるんです。そのためにも、私ももっともっと地道に頑張りたいと思っています。
(聞き手:程原ケン)

山本太郎(やまもとたろう)
1974年兵庫県宝塚市生まれ。東日本大震災を経て反原発活動を開始。'13年7月、参議院議員選挙に東京選挙区より出馬、当選。『生活の党と山本太郎となかまたち』の共同代表。

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