和地つかさ 2018年9月27日号

“ベロチュー”から始まった偏屈愛 従業員をヤッちゃったバーの店長(3)

掲載日時 2018年01月22日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年1月25日号

 ところが、翌朝一番にオーナーから川本に電話がかかってきた。
 「理恵が店を辞めると言ってきている。理由を聞いたらとんでもないことを言っている。お前の口から真実が聞きたい。これはどういうことなんだ?」
 川本はここでごまかしてもいずれバレると観念し、「昨日、店で理恵とセックスしました」と白状した。
 「お前、仕事中やぞ。何しとんのや!」
 「すいません…」
 オーナーの話では、理恵さんの実家の親が介入してきて怒っているらしい。
 「自分から理恵に連絡した方がいいでしょうか?」
 「いや、オレが対応しているからいい。店を閉めるわけにはいかんから、取りあえずお前は今日も店に出ろ」
 その日を境に、理恵さんは店に出勤しなくなった。

 その翌日には、理恵さんの母親から怒り狂った抗議の電話がかかってきた。
 「アンタがやったことは犯罪や、レイプや。のんきに店なんか開けとる場合か。今すぐ謝りに来い!」
 「今は仕事中ですので無理です…」
 「これ以上、大事な用事があるのか。うちの子はマトモに生活もできんようになってしもたんやで!」
 「それならオーナーと連絡を取り、後から連絡しますので…」
 「こういう場合、そっちから謝りに来る日を決めるのが普通やないか!」
 オーナーに報告すると、これまでの理恵さんとの関係を詳しく聞かれた。
 「分かった。この件はオレに任せろ。お前は仕事に集中していればいい」
 その後、理恵さんの母親から電話がかかってくることはなくなった。オーナーに聞くと、「もうこの件は落ち着いたから大丈夫なんじゃないか」と言われた。

 ところが1カ月後、いきなり店の営業中に警察がやってきて、川本は準強姦容疑で逮捕されたのだ。
 「何ですか、これは?」
 「詳しい話は署で聴こう」
 川本は理恵さんには交際を申し込んでいる立場で、すでに10回以上はキスしていることなどを話した。
 「セックスの最中も何度もキスしました。セックスが終わってからも彼女はすぐ帰ることもなく、自分が肩を貸してタクシー乗り場まで送りました」
 だが、裁判所は「加害者と被害者との関係は店長と従業員の関係を超えるものではなく、ただでさえ泥酔状態にある上、相手がバイト先の店長であったことから、物理的、生理的にも抵抗が困難であり、助けを求める状況にもなかった。よって強姦罪が成立する」として、川本に懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。

 事件が原因で店を続けられなくなると、オーナーは手のひらを返し、川本を擁護するのをやめた。
 人気店が突然閉店するケースには、こういう事情があるのかもしれない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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