紗綾 2019年8月1日号

“はい、終わり”堺市煽り運転殺人の控訴審、「殺意はない」被告の減刑主張に怒りの声殺到

掲載日時 2019年07月04日 12時08分 [事件] / 提供元 リアルライブ

“はい、終わり”堺市煽り運転殺人の控訴審、「殺意はない」被告の減刑主張に怒りの声殺到

 昨年7月、大阪府堺市の路上でバイクに乗る大学生に追い抜かれことに腹を立て、猛スピードで煽ったうえ死なせたとして、殺人罪に問われている中村精寛被告に対する控訴審が大阪地裁で開かれ、弁護側は改めて「殺意」を否定し、減刑を主張した。

 この事件では、中村被告の殺意が焦点となっている。中村被告のドライブレコーダーに被害者が追突され死亡した瞬間、「はい、終わり〜」という音声が入っており、これは殺意を表した言葉であると誰もが考えているが、当人はこれを「自分の人生が終わったということ」などと主張。これが伝えられると、「言い訳である」と怒りの声が殺到する。結局、一審の大阪地裁堺支部は、中村被告の殺意を認定し、懲役16年(求刑同18年)の判決。弁護側はこれを不服として、控訴していた。

 3日の控訴審では、中村被告が「尊い命を奪ってしまい申し訳ない」と謝罪したものの、殺意についてはこれまで通り否定。一審の後に保険から約3000万円が遺族に支払われたことを理由に、減刑を求めた。

 一方、遺族側からは被害者の母親が意見陳述。被告から謝罪がないことを明かし、「私たち家族の今も消えない怒り、深い悲しみに押しつぶされそうです」と心境を語り、「(息子の)未来を奪った罪をたった16年で償えるはずがありません」と、一審よりも重い判決を求めた。

 中村被告は殺意を否定しているが、ドライブレコーダーには、被害者がバイクで追い抜いた瞬間から約1キロに渡り、クラクションを鳴らす、パッシングする、急接近するなどしており、明確な殺意を持っていたことは明らかと言われている。弁護側の主張は幼稚かつ短絡的と言わざるを得ず、弁護士にも批判の声が集まっている状況。また、中村被告は事故直前に飲酒していたこともわかっており、自動車の安全運転意識が著しく低く、今後また新たな被害者が出る可能性も指摘される。

 未だに直接謝罪がなく、反省した様子も見られない中村被告。遺族の気持ちを考えれば、16年は重い罪とは言えないだろう。2審の判決は9月に言い渡される予定となっている。

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