紗綾 2019年8月1日号

六代目山口組 全直参終結! 極秘“軍略会議”

掲載日時 2019年07月12日 22時10分 [社会] / 掲載号 2019年7月25日号

 六代目山口組(司忍組長)の最大勢力である三代目弘道会(愛知)は、神戸山口組(井上邦雄組長)への射殺、襲撃事件で複数の実行犯を出してきた。同時に、敵対組織に対する“切り崩し工作”も活発に展開し、山口組再統合に向けて中心的な役割を担っている。その強豪組織を束ねる竹内照明会長の姿が、7月8日、東京都内で確認された。

 「この数日前、一部の組織関係者の間で、竹内会長が重要人物と会って再統合に関わる“極秘会談”を行ったらしいという噂が流れたんだ。名前が挙がった人物が敵対組織の人間だったから、まったく現実味のない話でデマに違いなかった。けど、突然こんな話が出てきた背景には何かあるじゃないかと、ザワついたのは事実だ」(関東の組織関係者)

 六代目山口組は、10月中旬に見込まれる髙山清司若頭の出所を、分裂終結の“リミット”と定めており、それが迫った今、警察当局も弘道会の動きを警戒している。ましてや、暗に“自粛期間”としていたG20大阪サミットが終了し、新たな攻勢が予想されるだけに、信憑性のない話だったとしても、関係者らの関心が高かったことは頷けた。

 渦中の竹内会長は、上京当日に稲川会(清田次郎総裁、内堀和也理事長=東京)本部を訪問。毎年恒例となった暑中の挨拶のため、本拠地の名古屋から駆け付けたのだった。内堀会長とは五分の兄弟分であり、本部をあとにする際も親しげな様子がうかがえた。

 ただ、7月5日に行われた六代目山口組の定例会では、再統合に向けた意気込みが感じられた。席上、親戚・友好団体による暑中の挨拶訪問(詳細後述)があったことが報告され、「今後も良好な関係を築いていく」といった趣旨の内容が伝えられたという。通達事項はなかったが、他団体との“平和共存路線”の方針が改めて示されたのは、分裂終結後の情勢を見込んでいるからとも考えられた。

 「今は神戸山口組などとの戦いの真っただ中にある。それが終わったとき、戦闘態勢をすみやかに解除し、業界全体の治安維持に努めよ、という意味もあるのではないか」(山口組ウオッチャー)

 さらに、当日に配られた「山口組新報」最新号(第19号)では橋本弘文統括委員長(極心連合会会長=東大阪)が巻頭で思いをつづり、全組員に対して菱の代紋の重みを説いている。

 〈山口組は誕生して大正、昭和、平成と三世代を生き抜き、あらゆる弾圧差別に屈することなく今日を迎えており、またその陰には先人の並々ならぬ苦労と努力の上に今日がある。そして山口組は『令和』という新時代に入って行き、そのなかで私たち山口組組員は、今一度褌を締め直し任俠道を道標として新しき時代『令和』を力強く前進したいものであると考える〉

★長野襲撃で平井一家から逮捕者が

 直接触れることはなかったが、六代目山口組が〈前進〉するためには分裂問題の解消が不可欠となる。
「山一抗争は昭和に勃発し、平成に改元された直後、終結した。それを背景に、橋本統括委員長は令和となった今こそ、一丸となって分裂問題に立ち向かうとの思いがあり、さらなる団結を促したのかもしれない。
 通達がなかったとはいえ、リミットが差し迫り、全直参が無言のうちに分裂終結を意識しているはずだ。今は、覚悟のもとに顔を合わせる定例会自体が、“軍略会議”といえるだろう」(前出・山口組ウオッチャー)

 翌6日には弘道会でも定例会が開かれ、最高幹部らが集結。今回も「気を抜かないように」といった趣旨の注意喚起があったようで、引き揚げる直参らにも緊張感が漂っていた。続けて六代目山口組の中部ブロック会議が行われ、川合康允舎弟(川合組組長=岐阜)、清田健二幹部(十代目瀬戸一家総裁=愛知)、薄葉政嘉幹部(十一代目平井一家総裁=同)ら直系組長が続々到着。会合は短時間で終了したものの、抗争激化の気配が感じられたのだ。

 「一昨年1月に長野県で神戸山口組の正木組(正木年男組長=福井)最高幹部が、複数人から襲われた事件が起きとって、薄葉幹部率いる平井一家の最高幹部ら3人が、今年6月27日までに傷害などの容疑で長野県警に逮捕されたんや。
 発生当初は個人的トラブルの線もあったんやが、平井一家からは昨年3月に神戸側直参・古川恵一幹部(兵庫尼崎)への襲撃事件で実行犯が出とる。せやから、正木組最高幹部襲撃も対立事件いう可能性が高まったわけや」(ベテラン記者)

 当局は神戸側の動向を危惧しているという。
「ただでさえ、弘道会系組員によって五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)の與則和若頭が刺された事件(4月18日)の報復が囁かれとる最中や。古川幹部襲撃があった上で、2年以上前とはいえ、長野の件も平井一家による犯行やったとなれば、穏やかやないで。火に油を注ぐようなもんやし、神戸山口組が一斉攻撃に打って出るきっかけにもなりかねん」(同)

 G20大阪サミットが終了し、両団体の衝突が間近に迫っているといわれるが、その渦中でも六代目側は親戚・友好団体との結束の強さを見せつけたのである。

 7月2日、まず稲川会の内堀会長と最高幹部9人が新神戸駅に到着。松葉会(東京)の伊藤芳将会長も最高幹部7人と共に改札から姿を現した。さらに、原田昇会長の七代目会津小鉄会(京都)が車で総本部入りし、それぞれ挨拶を行った。

 翌3日には、双愛会(椎塚宣会長=千葉)と東声会(早野泰会長=東京)、さらに七代目合田一家(末広誠総長=山口下関)、六代目共政会(荒瀬進会長=広島)、二代目親和会(𠮷良博文会長=香川)、三代目福博会(長岡寅夫会長=福岡)の順に相次いで到着。各組織とも総本部での滞在は20分程度だったが、司六代目との会談が行われた模様だ。

 「六代目山口組では内外の団結が強まっているが、分裂問題は深刻化する一方だ。直近でも山健組側の人間が潜ったという噂が流れ、キナ臭さが漂っている。情報戦の一環という可能性もあるが、神戸山口組の動きをみると総攻撃もあり得るだろう」(業界ジャーナリスト)

関連タグ:山口組分裂ドキュメント


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