菜乃花 2018年10月04日号

阪神分裂! 金本監督vs鳥谷 チームに浸透した冷戦抗争

掲載日時 2017年05月02日 15時00分 [スポーツ] / 掲載号 2017年5月11・18日合併号

 この『冷戦状態』が、トラのお家芸・内部分裂に発展しなければいいのだが…。

 敵地での巨人3連戦に勝ち越し、本拠地・甲子園球場に帰って来たものの、金本知憲監督(49)の表情は晴れない。巨人戦を勝ち越した時点での順位は、11勝8敗の同率2位。首位広島とのゲーム差も詰まっており、混戦セ・リーグの中でも好位置をキープしている。
 「ペナントレース前、阪神の懸念材料は守備難と救援投手陣でした。打線は好調で、救援投手に関しても、8、9回を託すマテオとドリスの2人が何とか踏ん張っています」(在阪記者)

 そんな中、もう1人、晴れない表情をした選手がいる。チームの精神的支柱、ベテランの鳥谷敬(35)だ。
 「鳥谷に対する扱い方が少し冷たすぎるのでは…」(前出・在阪記者)

 鳥谷はスタメンの中で福留孝介に次ぐ打率3割3厘をマークしているが、失策数では早くも「3」を数える(4月24日時点)。思い出されるのが、19日の中日戦。同日、プロ野球史上単独2位となる連続試合出場1767を打ち立てたが、9回裏の守備でファンブルし、「サヨナラ失策負け」を演じてしまった。
 「試合後の鳥谷は、失意そのものでした。(記者団は)連続試合出場のことも聞かなければならないので質問しましたが、個人記録のことを語るのも申し訳なさそうな表情で、『良いときもあれば、悪いときも支えてくれた方々がいるので感謝したい』と答えるのが精一杯でした」(ベテラン記者)
 敗戦の将となった金本監督は仏頂面。前出の在阪記者によれば、試合後には、連続試合出場のメモリアルとして、金本監督には鳥谷とのツーショットを要請していたという。前日の1766試合時点で鳥谷と金本監督は記録上「2位」で並んでいた。抜かれた者と抜いた者とはいえ、鳥谷の記録更新に花を添えるには、金本監督以上の適任者はいなかった。

 この頃からだった。「鳥谷に対して冷たい」の声が多く聞かれるようになった。
 「金本監督は現役時代、鳥谷を弟分として可愛がっていました。阪神でそのことを知らない人はいないし、監督と選手として、故意に距離を取っているのではないか」(トラ番記者)

 だが、鳥谷の起用法は、ちょっとヘンである。
 鳥谷はプロ14年目で初めて「三塁手」で開幕戦を迎えた。だが、鳥谷はキャンプで三塁の練習はしていない。13歳年下で成長著しい北條史也と「ショートの定位置」を争う図式で、投内連携プレーの練習でも、常に鳥谷と北條が並んでいた。「7対3で鳥谷でも、ショートは北條」。金本監督がそう言い切った後でもだ。
 「オープン戦途中で三塁手のテストをさせられました。守備担当の平田勝男コーチは『慣れてくれば』と、鳥谷をかばう発言もしていましたが」(球界関係者)

 “冷遇”が具現するのは、GW明けと予想されている。正三塁手を予定して獲得したエリック・キャンベルがリハビリを終え、二軍での実戦練習に入った。そのキャンベルを指して、こんな情報もある。
 「キャンベルが一軍に合流すれば、チーム全体の打撃が好調なため、テスト的な意味合いも含めてスタメンで使ってくるでしょう。その場合、鳥谷が弾き出されてしまう」(同)

 理由は簡単だ。阪神の内野は一塁・原口文仁、二塁・上本博紀、三塁・鳥谷、遊撃・北條。打撃成績のワーストは北條だが、金本監督の「7対3」発言もある。育てるつもりであり、「三塁・キャンベル、遊撃・鳥谷」は考えにくい。一塁の原口は、ベテラン福留が疲労休暇した試合では4番に入っているので外せない。
 「鳥谷は三塁でテストされる前のオープン戦で(3月8日)、二塁手としても試合に出ています。いきなり2失策で、金本監督は『二塁手失格』の烙印を押しています」(同)

 打撃好調を持続できなくなれば、キャンベルの合流を待たずにスタメンから外される可能性も高いというわけだ。鳥谷も自身の置かれた立場をよく分かっているのだろう。もともと練習熱心ではあったが、今季のそれは鬼気迫るものがあり、練習時間も増えている。
 「金本監督は自身のカラーを出したいのか、若手起用にこだわっており、その象徴が北條や高山俊です。鳥谷を外すくらいでなければ、世代交代は加速しないくらいに思っている。でも、フロントはそこまでは考えていません。連続試合出場は逆算してナゴヤドームになるのが分かっていたので遠慮しましたが、2000本安打達成のあかつきには、大々的な営業を仕掛けるつもり。生え抜きの2000本安打は1983年の藤田平氏以来2人目の快挙ですからね」(前出・在阪記者)

 鳥谷はグッズの売り上げでも貢献してきた功労者である。その鳥谷を粗雑に扱うなら、金本采配への疑念もフロントに広がっていく。エース候補の藤浪晋太郎もピリッとしない。仮にチームが失速すれば、好意的だったファンも態度を変えてくるだろう。
 金本監督は分裂の火種を自ら招いただけに、負けが込んできた時点で、ジ・エンドである。

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