菜乃花 2018年10月04日号

つり革で寝た振フリ、太ももに膝かけ、ナイフで脅迫… 痴漢電車男の下半身検札手口(2)

掲載日時 2015年10月03日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年10月8日号

 この決定を最も喜んだのは大道の母親だった。大道には障害を持った妹がおり、収入は母親のパートだけ。父親は早くに死去しており、男手は大道1人だった。
 「お前にしっかりしてもらわないと困るんだよ。生活費を稼いでおくれ」
 しかし、大道が痴漢に走るようになった元凶もここなのだ。

 学校を出ると、すぐ働くことになり、その給料は全て親に管理された。月々の小遣いではフーゾクに行くこともできず、せいぜいビデオをレンタルするか雑誌を買うだけ。大道は15年ほど前に雑誌で読んだ痴漢の手口に触発された。
 とにかく家族が優先で、自分には自由がない。痴漢で捕まりながらも、ここ10年はセックスもしたことがなかった。再び稼ぎを家に入れる伝書鳩のような生活に戻ると、「このままじゃ結婚もできない」とイライラが募り、再犯するまで1年ももたなかった。

 大道は法廷での誓いを破って、電車に乗り込み、バストやヒップを撫で回す痴漢行為を再開した。例によって、ターゲットは抵抗しそうにないおとなしそうな女性を選んだ。それには通学途中の女子高生がうってつけであることを大道は経験則から知っていた。
 大道はまたも特定の女子高生(17)を付け狙い、彼女が通学する時間に合わせて電車に乗り込んだ。ある日、いつものように痴漢を始めたところ、彼女の友達と思しき女子高生に手をつかまれた。
 「この人、痴漢です!」

 例によって駅員に引き渡され、暴力行為条例違反の現行犯で逮捕された。母親は嘆き悲しみ、「もう面倒見切れん!」と突き放そうとしたが、やはり現実の生活を考えると、大道の稼ぎを当てにせざるを得なく、必死で示談金や保釈金を用意し、「もう2度としないように」と諭した。
 大道はこうした“気遣い”にもイライラした。自分が戻る場所は母親や妹がいる実家しかない。大道は起訴と同時に釈放されたが、弁護士から「執行猶予中の犯行であるため、刑務所に行かなければならないことは覚悟した方がいい」と説明され、「こうなったら最後に好きなことをやって収監されよう」と開き直った。

 釈放翌日、大道は刃物を持って電車に乗り、通勤中だったOL(23)の太ももに刃先を突き付けた。
 「静かにしろ、騒いだらこのままグサッといくぞ」
 被害者はパンティーの中に指を突っ込まれ、秘毛をつままれたり、バストやヒップをわしづかみにされるなど、気が遠くなりそうな屈辱を受けた。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

事件新着記事

» もっと見る

つり革で寝た振フリ、太ももに膝かけ、ナイフで脅迫… 痴漢電車男の下半身検札手口(2)

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP