菜乃花 2018年10月04日号

自殺志願者連続殺人事件がヒント 女子高生を誘い出した強制性交男(1)

掲載日時 2018年06月16日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年6月21日号

 坂田一浩(28)は高校卒業後に都会暮らしを始め、ディスカウントショップで働いていたが、遊びの誘惑に負けて借金まみれになった。7年半後に生まれ故郷へ戻ったところ、父親と離婚した母親は新たな再婚相手と一緒に住んでいた。
 坂田はそこに居候する形で同居を始めた。しかし、新しい父親とはしっくりいかず、わずか9カ月後にはそこを出て、もう一度、都会に戻った。住み込みで働ける職場を探し、新聞販売店に就職。その後、ネットで知り合った彼女もできた。

 だが、坂田は多額の借金があることを隠していた。自転車操業で借金を繰り返し、金に困ると置引や万引でその場をしのいでいた。そのことがバレて彼女に愛想を尽かされ、同棲を解消することになった頃、社会をにぎわせていたのが日本の犯罪史上に残るといわれる“9人連続自殺志願者殺害事件”だった。
 寂しさを募らせていた坂田は出会い系サイトで相手を探していたがうまくいかず、その事件を参考にしてネットで自殺志願者を探してみたところ、相当数の自殺志願者がいることが分かった。彼らに共通するのは「自分では自殺できないので殺してほしい」という他力本願型だった。

 坂田は彼らとコンタクトを取るためにツイッターを始めた。ツイッターはハッシュタグと呼ばれる「#」の記号の後に、ある言葉を打ち込めば、その言葉に関する投稿を検索できる。例えば、「#死にたい」と打ち込めば、自殺志願者らにたどり着けるのだ。
 〈1人暮らししています。部屋空いてるので、よければ話しましょう〉
 〈私でよければ、一緒に楽になりましょう。メッセージ待ってます〉

 これに食い付いてきたのが被害者となる久保田詠美さん(17)だった。詠美さんは女子高生で、新学期が始まる前に自殺したがっていた。
 「本気で死にたいんだけど、協力してくれますか?」
 「もちろんだよ」
 「親が失踪に気付かないうちに殺してほしいの…」

 坂田は詠美さんと打ち合わせた結果、GPSで位置情報を確認できないように、その都度電源を切りながら、自分が住むアパートまで電話で誘導することに決めた。詠美さんは指示通りに最寄りの駅を降り、坂田の住むアパートに向かった。
 「詠美ちゃんか?」
 「ハイ」
 「なら、早く中に入って」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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