葉加瀬マイ 2018年11月29日号

『俺のフレンチ』グループ シェフ流出で株式上場に暗雲

掲載日時 2016年12月01日 14時00分 [社会] / 掲載号 2016年12月8日号

 行列ができる格安レストランとして急成長した「俺の株式会社」が運営する『俺のイタリアン新橋本店』が閉店。しかも、売り物だった“スーパーシェフ”の退職も続出しているという。

 “俺の”シリーズのレストランは、「ブックオフコーポレーション」の創業者の坂本孝氏が、同社を退社後、2009年に「バリュークリエイト」を設立。'11年、東京・新橋に『俺のイタリアン新橋本店』をオープンさせ、'12年に社名を「俺の株式会社」に変更した。
 「一流シェフを起用し最高の食材を使って、格安で料理を提供する。しかも、立ち食いというコンセプトがニーズにハマり、連日の盛況ぶりで話題になったんです」(経済ジャーナリスト)

 『俺のフレンチ』の総料理長は、渋谷の高級フランス料理店『シェ松尾』の総料理長だった能勢和秀氏が務め、他店舗も一流ホテルやレストランのシェフをスカウト。和食、中華などジャンルも問わず全国展開し、国内だけで30店舗以上となった。
 「オープン当初は立食形式が中心でしたが、採算に合わないため、最近は全席着席化を進め単価を上げたんです。それでも客は、気軽にスーパーシェフの料理が食べられるからと集まっていた」(飲食店関係者)

 ところが、ここへ来て「過酷な労働に耐えられず能勢さんをはじめシェフが次々に辞めてしまった」と言うのは、飲食雑誌記者。
 「若いコックなどは、一流シェフについて修行する間もなく、朝から夜遅くまでハードな仕事を強いられていた。そのため“ブラック企業なのでは”とも囁かれていた。そんな過酷な労働条件が、シェフたちにも課せられていたのではないか」(前出・ジャーナリスト)

 前出の飲食店関係者はこう言う。
 「一昨年までは飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、スーパーシェフたちが辞めていった結果、どの店舗も空席が目立ち始めた。そして11月6日、ついに新橋本店が閉店。これが他店にも影響を及ぼしそうです。『俺の』は近い将来、株式上場するとも言われていましたが、遠のく可能性が高い」

 “美味しいものを安く”に立ち返って欲しいものだ。

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