片山萌美 2019年7月4日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉①セクハラを追求されて逆ギレ 元部下の父親を刺した元上司

掲載日時 2019年04月16日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年4月25日号

 市川浩(50)と小倉祐美(21)は、同じ物流会社の正社員とアルバイトという関係だった。祐美は家庭環境がイヤで家出してしまい、「住むところがなくて困っている」と言って、しばらく会社で寝泊まりしていた。
「それだったらうちに来ないか。いや、変なことは何もしないから」

 市川は年も年だし、とてもそんなことをするようには見えない紳士だった。その誘いに乗って、市川と同居することになったのは、事件の10カ月前だった。

 ところが、市川は約束を破り、同居して1週間もすると、祐美の胸や陰部を触ったりするようになった。実は、市川は公然わいせつなどで前科5犯の男。祐美が風呂に入ると、裸で待ち構えていて、追いかけ回したりした。AVを見せられたり、無理やりキスされたり、会社でもセクハラ行為を受け、祐美の飲んでいたペットボトルの口を舐め回すなど、「もうこんな人とは一緒にいられない」と2カ月後には同居を解消した。

 だが、祐美が受けていた仕打ちは、これだけではなかった。「生活費が足りない」と言われ、消費者金融のカードを作らされたり、市川が使う携帯電話の名義人にさせられたりした。

 携帯電話の件については「すぐ弟の名義に変える」と言われたものの、約束は守られず、祐美は解約手数料を含めて6万円も支払わされることになった。

 祐美は「もうこんな上司とは縁を切りたい」と思っていたが、同居解消後に運悪く交通事故に遭ってしまい、加害者との示談交渉や会社の休業補償などについて、すべて市川の世話になってしまった。

 それを口実に市川は再び付きまとい、しょっちゅうLINEを送ってきたり、「風呂を貸して」と言って祐美のアパートに訪ねてきたこともあった。

 祐美は新しくできた彼氏に相談し、立て替えた6万円の支払いを求めに行ったこともあったが、暖簾に腕押しで解決できなかった。
「祐美もなぁ、こんな目に遭わないと自分の行動が軽率だったって気付かないんだろ。市川さんにしろ、ガールズバーへ行く金はあるのに、金を返さないだなんて、2人ともちょっとおかしいんだよ」

 事件の1カ月前、祐美は会社を辞めた。それしか市川と交流を断つ方法がなかったからだ。祐美は刑務所から出てきたばかりだった父親に相談した。そもそも祐美が家出した原因はそれだったが、この状況を打開できるのは父親しかいないと思ったからだ。
「何だ、そいつは。ふざけた野郎だな」
「最低でも6万円は返してほしいの。本来なら、セクハラの慰謝料も含めて600万円ばかり払ってもらいたいぐらいだわ」
「よっしゃ、任せとけ!」
「でも、弟が右翼をやってるらしいのよ」
「そんなもん関係あるか。バックがいるなら、バックを出せばいい。オレが話をつけてやる」
(明日に続く)

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