菜乃花 2018年10月04日号

専門医に聞け! Q&A 健康寿命とは

掲載日時 2018年05月20日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年5月24日号

 Q:長生きしたいなら、健康寿命が延びるように心がける必要があると聞きました。健康寿命が重要とのことですが、どういう寿命なのでしょうか。なぜ重要なのか、ということと併せて教えてください。
(53歳・自転車販売店経営)

 A:健康寿命とは、人の助けを借りることなく日常生活を送れる期間のことです。認知症になったり、寝たきりになったりすると介助や介護が必要で、それなくしては日常生活が送れません。また、脳卒中を発症して半身麻痺などの後遺症が残った場合も、日常生活を送るのに不自由や支障が生じることがあります。
 国は、日本人の健康寿命を3年ごとに公表しています。2016年の時点で、男性72.14歳、女性74.79歳だったと発表しました。前回に比べて延び、過去最長を更新しました。
 寿命と健康寿命の差は男性8.84年、女性12.40年で、前回の調査よりもわずかに縮まりました。寿命は延びているものの、それだけの期間、介助や介護を受けて生きるということです。

●今から対策を
 いくら長生きをしても、認知症や寝たきりの状態では、虚しいものとなります。家族に迷惑をかけることも大きな問題です。回復する見込みもないのに、医学の力を借りて延命しますが、それが家族にとって精神、身体的にも大きな負担となります。
 日本などの先進国の平均寿命は、今後も延びると予想されています。私たちは、多くの人が長生きできる時代に生きています。だからこそ、長生きしたいのであれば健康寿命の重要性を認識し、健康寿命を延ばすように心がけ、努力することが求められるのです。
 では何が大事かというと、まず認知症と寝たきりにならないことが挙げられます。認知症を予防する方法に、医学的に証明されたものはありませんが、運動、バランスのとれた栄養、ストレスの解消、十分な睡眠が重要です。
 また、脳卒中は認知症に進行することもあるし、寝たきりになるリスクもあります。脳卒中の予防には、メタボ対策が求められます。ご質問の方は、今から健康に留意し、対策に努めるようにするとよいでしょう。

中原英臣氏(山野医療専門学校副校長)
東京慈恵会医科大学卒業。山梨医科大学助教授、新渡戸文化短期大学学長等を歴任。専門はウイルス学、衛生学。テレビ出演も多く、幅広い知識、深い見解を駆使した分かりやすい解説が好評。

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