悩める「老人ホーム」の選択 介護体験者に確認し、施設の「徹底視察」も重要!(1)

社会・2010/12/11 11:00 / 掲載号 2010年12月16日号

 高齢化社会は急速に進行中だ。年老いた親を抱える家族にとって、日々の介護は大変な労苦を伴う。80歳を超えても元気でいた親が、突然、介護が必要になり、家族は大あわて、介護施設の選択にも悩む。そこで、在宅介護から老人ホームの選択まで、体験家族に話を聞いてみた。

 介護制度や老人ホームの入居には、初めての人間には難解な仕組みがある。どうなっているのか。実際の体験者に聞いてみよう。
 東京・杉並に住む自営業・Aさん(58)宅には88歳の父親が同居している。
 数年前に父親は「介護3」(※市町村による要介護認定は、軽い順に要支援1〜2、要介護1〜5までの7段階)の認定を受け、介護サービスを受けることになった。
 介護のサービスを受けるには、以下の手続きが必要。
(1)市町村(高齢者福祉担当)に本人か家族が申し込む。
(2)ケースワーカーによる訪問調査(介護者の状況、家庭環境など聴取)。
(3)健康診断書の提出、ほかに本人の収入申告書、前年度分市町村民税納税通知書などの書類提出。
(4)最後に市町村による判定を受ける。
 
 こうして「介護3」の認定を受けたAさんの父親は、翌月から、電動式ベッド(1カ月1000円)、車椅子(同350円)などの介護サービスを受けた。ほかに、電動椅子や風呂での椅子などの総額支払いが毎月約3000円である。

 東京・多摩地区で介護サービスを運営している社会福祉士・伊藤純一氏は以下の点を説明してくれた。
 「介護に不慣れな家族にとって、介護は大変な作業です。こうしたサービスはできるだけ受けたほうがいいですね。また、『ホームケア』といいまして、特別養護老人ホームなどで、介護を行う家族のために介護の仕方などの実習も行っています。それに介護を受ける老人には介護の受け方の動作訓練もあります。こちらは約3週間です」

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