葉加瀬マイ 2018年11月29日号

「ストレートネック」は関係ない!? スマホ使用の目・肩・腰“本当の影響”(2)

掲載日時 2017年09月03日 10時00分 [健康] / 掲載号 2017年9月7日号

 一方で、スマホやパソコンの長時間使用は、目にも大きな影響を及ぼしている。「スマホの普及により、子どもたちの近視の発生率が上がってきています」と指摘するのは、プラザ30階クリニック院長で眼科専門医の高橋義徳医師だ。
 内閣府が、'16年11月から12月に満10歳から17歳の青少年を対象にした調査結果によると、スマホ所有率は小学生で27%、中学生で51.7%、高校生で94.8%と、近年ますます高い数値を記録している。
 「スマホは、音楽を聞いたり、メールやゲームなど様々なことができて便利なので、どうしても長時間に渡り小さい画面に集中してしまう。すると、スマホの画面のような近くに焦点を合わせることに目が慣れてしまい、それが近視の発生原因になります。近視は30歳を超えると進まなくなりますから、成長期である20歳くらいまではスマホやゲームなど、近くを集中して見る時間を少なくすることが大切です」(同)

 また、パソコンやスマホを長時間使用することなしでは仕事ができない人が多い現代の大人には、どんな影響があるのだろうか。
 「スマホなどの画面を見ていると、頭や目が疲れるといったことがあると思います。その要因の一つが、ドライアイです。人間は、通常、起きている間に瞬きを1万〜2万回します。しかし、スマホを見ていると、瞬きの回数が半分以下に減り、特にドライアイの人は、瞬きで涙が目を潤さず、はっきりと物を見ることができなくなるのです。特に40歳以上の女性にドライアイが多く、8割近くがドライアイだという報告もあるほどです」(同)

 ドライアイとは、涙の量が減ったり、量は十分でも質の低下により、目の表面を潤す力が低下した状態。パソコンでの仕事に集中していると、頭が重く感じたり、目がショボショボし、市販の目薬で一時しのぎをする読者も多いはずだ。
 「市販されている目薬は、体液の浸透圧に近い生理食塩水などにビタミン剤などの成分が添加されたものがほとんどです。こうした液体を目にさしても、5分ほどしか目の乾きを抑えることはできません。涙は、油層、水層、ムチン層の3層構造になっていますから、ただの生理食塩水では十分ではないんです。ドライアイの方には、病院で処方されるヒアルロン酸ナトリウムが入った点眼液やムチン産生を高める点眼液をさせば、1〜2時間は目が潤います。目が疲れやすいと感じる人は、まずは眼科で何が原因か検査してもらうのがいいでしょう。ドライアイは、角膜を傷づけ、なかには自己免疫疾患であるシェーグレン症候群としてドライアイが起きることもあります」(同)

 さらに、最近では目のピント調整機能がうまく働かなくなる「スマホ老眼」なる言葉も話題だ。
 「スマホ老眼でも、通常の老眼でも、結局は目のピント調整能力の問題です。目とスマホやパソコンとの距離に度数を合わせたメガネをかけると楽になります。調整能力をほとんど使わなくてもピントが合いますから。そのためには、信頼のおける眼科で疲労を軽減する方法を相談するのが一番ですね」(同)

 人間が便利になるために作られた機器類で、首や目を痛めてしまうとはなんとも皮肉な現状だが、もはや必需品となった以上、使わざるを得ない。ただし、適度な休憩をお忘れなく。

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