大阪西成・飛田新地は今どうなってる? 現地に足を運んでみた!

社会・2020/07/16 06:00 / 掲載号 2020年7月23日号

 新型コロナの影響で休業していた大阪市西成区の飛田新地が、6月に入って営業を再開している。飛田新地が「またお会いできる日まで〜」のメッセージを残して一斉休業に入ったのは4月末のこと。飲食店に対する大阪市からの休業要請に先んじ、料飲組合の自主的判断によるものだった。

「目ぇ付けられたら終わりやから、上の方の顔色を見ながらやらんとしゃあないがな」(地元関係者)

 春の時点では再開のメドが立たず、一部では「このまま廃業するのでは…」の声もあった。しかし、営業再開にこぎ着けたことで、関係者と愛好家は一安心といったところだ。

 だが、再開したとはいえコロナ対策への配慮で、新地の雰囲気は以前と少し異なるものになっている。通りを歩いても、色街の情緒をかき立てる呼び込みの声が今はほとんど聞こえない。店先にはビニール製の透明な「のれん」が掛けられ、その向こうで女の子が微笑み、やり手が何も言わずに手招き。客の方もおそるおそるといった感じで、のぞき込む。声が掛かるのは、のれんをくぐってからという仕組みだ。

 以前のように、店先を冷やかして楽しむというわけにはいかない。情緒には欠けるが、これもソーシャルディスタンス。呼び込みによる飛沫感染を防ぐためで、マスク姿の女の子もいる。

 これらのやり方は各店舗の統一基準ではないが、標準にはなりつつある。サービスと料金は以前と同じだ。

「濃厚接触を見直す声もあったようですが、時間が短いこととリップサービスがないということで変化なし。でも、休業を機に引退という女の子は少なかったようですね」(風俗ライター)

 コロナ禍の中、伝統の色街が残ったのは、とりあえず喜ばしい限り。だが、完全復活にはまだ少し時間がかかりそうだ。

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