菜乃花 2018年10月04日号

専門医に聞け! Q&A 運動器不安定症の改善

掲載日時 2018年03月25日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年3月29日号

 Q:同級生に片足立ちをするように言われ、やってみましたが、2〜3秒しか立っていられません。「運動器不安定症だね」と笑われました。なるほど最近、つまずいたり、バランスを崩したりすることがよくあるような気がします。私は運動はまったくしないし、肥満気味ですが、病気はありません。アドバイスをお願いします。
(63歳・無職)

 A:「運動器不安定症」は、日本整形外科学会では次のように定義しています。
 「高齢化に伴って運動機能低下をきたす運動器疾患により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態」
 そして、運動機能低下をきたす11の運動器疾患として、脊椎圧迫骨折、下肢骨折、骨粗鬆症、変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなどが挙げられています。運動器不安定症が進むと、将来は身体を動かすのに人の助けが必要になります。

●片足立ちが有効
 このような病名を挙げると驚くかもしれませんが、年をとると一般に骨や筋肉は弱くなるものです。多かれ少なかれ、運動機能は低下します。
 問題は、骨や筋肉が弱くなることよりも、身体のバランス感覚が悪くなることです。ご質問の方は、つまずきやすいというし、バランス感覚はかなり低下しているのではないでしょうか。
 求められるのは、バランス感覚を取り戻すことです。身体のバランスを保つためには、深部の筋肉が大事です。
 バランス感覚を養うためには様々な方法がありますが、一番のお勧めは片足立ちです。これを毎日行うと深部筋肉が鍛えられます。そして、脳の神経回路がバランス感覚を覚え、自然にバランス感覚が養われます。
 片足立ちは、片方の足で立ち、反対の足のももを腰と水平まで上げ、できるだけ長くその状態を保ちます。まだ63歳ですから、今から対策すれば心配ありません。
 なお、運動はしないそうですが、肥満気味のことですし、歩くことを日課にしましょう。そして、食事の量を減らして標準体重に戻すようにしてください。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

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