〈男と女の性犯罪実録調書〉①ベランダに白骨死体を放置 前カノを殺害した仰天動機

官能・2019/06/04 00:00 / 掲載号 2019年6月13日号

 その事件は、家賃を滞納していた藤本孝明(28)のワンルームマンションに、不動産業者が立ち入ったことから発覚した。

 藤本は月4万2000円の家賃を数年間滞納していた。家賃の保証会社が変わって、悪質な滞納者については督促に乗り出すことになり、藤本と一向に連絡が取れないため、社員2人が明け渡し作業のため、部屋に入ることになったのだ。

 すると、ベランダに異様なものが放置されていた。毛布に包まれ、耐え難い臭いがする。中を開けると、それは下着姿の女性の白骨死体だった。
「ヒィーッ!」

 業者は直ちに110番通報。警察の捜査は初動から大きく動いた。なぜなら、部屋の中に〈7年前に彼女を殺した。心中しようと思ったが、自分は死にきれなかった〉というメモが残されていたからだ。
「家賃を滞納していたぐらいだ。金銭的な余裕はないだろう。そう遠くへは行っていないはずだ」

 警察は捜査の網を縮めていき、翌朝に現場から約1㌔離れたファストフード店で食事をしていた藤本を発見。その場で任意同行を求め、殺人容疑で逮捕した。

 被害者は、藤本が高校時代から付き合っていた1学年上の永田江利佳さんと分かった。江利佳さんは事件直前まで生活保護を受けていたが、藤本と同棲することになり、藤本と一緒に地元の区役所を訪れてから行方不明になっていた。

 藤本の供述によると、それから1週間後に江利佳さんが「もう生きていたくない。殺してほしい」と言うので、首を絞めて殺したという。
「オレは希望通りにしただけ。江利佳の望むことなら何でもしてやりたいと思っていた。最初は死体を風呂場に置いていたが、臭いが気になるようになり、ベランダに移した」

 さらに驚くべきことは、のちに共犯者として逮捕されることになる元妻の藤本美幸(23)と結婚し、その部屋で1年近く結婚生活を送っていたことだ。
「それがどうして彼女にバレなかったんだ。洗濯物でも干せば、すぐに気付かれることだろう」
「彼女とは立場が逆だった。自分が“専業主夫”として家事を担当し、彼女が外に出て働いていた。彼女には『下水の臭いがするから、ベランダの窓は開けるな』と言っていた」

 その後、美幸は離婚して別のアパートに移って行ったが、離婚後も「寂しいから、家に来てほしい」と言って、事実上、藤本と婚姻生活を継続させていた。

 事件が発覚した当日、藤本は〈出て行く。荷物は全部捨ててくれて構わない〉というLINEのメッセージを残し、姿をくらました。

 その翌日、一度戻ってきて、美幸に食料品やバイクの調達を頼んだ。美幸は何も知らず、藤本の逃亡を手伝うことになった。

 その後、美幸も犯人隠匿の疑いで逮捕されたが、すべての事情が明るみに出ると、美幸は不起訴処分になった。
(明日に続く)

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