森咲智美 2018年11月22日号

まるで風俗業界“食物連鎖”ピラミッド モテるヤクザの懐が潤うカラクリ(2)

掲載日時 2016年11月13日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年11月17日号

 樫本は有子に電話をかけさせ、途中で代わった。
 「お前、この『帰りにビールを買ってこい』って何だよ。パシリに使ってんじゃねえぞ!」
 「それは一緒に住んでるんだから当たり前だよね」
 「何が当たり前なんだよ。今はオレの女だぞ!」
 「そんなこと、オタクには関係ないでしょ!」

 こんなことを言われてガチャ切りされたので、樫本がキレた。このホストの弱みを見つけた上で、再び有子に電話をかけさせた。
 「お前、有子に『風俗やってること、親にバラすぞ!』と言ったり、『店外デートしたり、金取って本番してることを店にバラすぞ!』とか言って、金を脅し取ってるらしいじゃねえか」
 「あのね、オレも夜の仕事してるんだから、それなりに“ケツ持ち”がいるんだよ。何なら裏の話し合いでもしようか?」
 「ほう、上等だ。そいつを連れてこい!」

 樫本が自分のネットワークを使って調べると、相手の“ケツ持ち”は下部組織の末端組員でしかないことが分かった。電話一本で勝敗が決まる世界。樫本はあっさりとその“ケツ持ち”に白旗を上げさせた。
 「これで邪魔する奴はいなくなった。近くのコンビニまで出てこい!」
 「す、すみません…」
 「すみませんじゃねえよ。お前の職場に仲間連れて行くぞ。それともこれから家に行ってやろうか?」
 「そ、それならファミレスにして下さい。人のいない場所はイヤです…」
 「いいだろう。生意気なホストとはいえ、お前自身はカタギのようだからな…」

 だが結局、このホストとは会えなかった。その足で有子の家から逃亡してしまったからだ。
 有子は別のマンションに転居し、その部屋は樫本の“ヤリ部屋”になった。それだけでなく、泊まりに行くと駐車場代やガソリン代の名目で20万円ほどの小遣いをもらっていた。
 一緒に買い物に行けば「これ欲しいなァ…」と言うだけでブランド物の靴やバッグ、時計などを買ってくれたし、その場で買ってもらえなくても、次に会ったときには「これ、プレゼントよ」と言って望みのものを渡された。
 さらに樫本は有子に契約してもらった2台の携帯電話を持っていた。これで組からは禁止されていたLINEもできたし、有子以外の女からの連絡の窓口もできた。その利用料金はすべて有子に支払わせていた。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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