RaMu 2018年12月27日号

球界「熱盛」裏スクープ★ホークス退団 達川光男氏が巨人ヘッド就任か

掲載日時 2018年11月21日 17時00分 [スポーツ] / 掲載号 2018年11月29日号

 5年ぶりのペナント制覇を託された巨人・原辰徳監督(60)のチーム改革は「捕手強化」でスタートした。最大のテーマは「G製“甲斐キャノン”」の製造だ。ぶっちぎりの強さでセ・リーグを制した3連覇広島が、日本シリーズではソフトバンクに1勝4敗1分けの大敗。自慢の機動力が育成出身の甲斐拓也捕手(26)に完璧に封じられたことがすべてだった。

 日本シリーズ新記録となる6連続盗塁阻止…。この功績が評価され、打率1割4分3厘ながらシリーズMVPを獲得したのが甲斐だ。これが、原監督の心を強く揺さぶった。

 その甲斐は日米野球のメンバーにも選出。メジャーの俊足ランナーを手玉に取ってみせ、日本製キャノンの性能の高さを全米にも見せつけている。

 MLB公式サイトも、12球団トップとなる甲斐の脅威の盗塁阻止率4割4分7厘をピックアップ。各球団のスカウトがストップウオッチを片手に、この男のデータ収集に躍起だ。

 「特筆すべきは、捕球してからの速さ。二塁送球タイムは約1.7秒。メジャーのトップ捕手でも1.9秒前後で、この0.2秒の差は距離にして1メートル。捕球前に左足を前に出し、ステップしながら捕球し、タッチがしやすい二塁ベース右に正確に送球している。身長170センチの大柄とは言えない体格ゆえになせる技には違いないが、この下半身で投げるスタイルが他の捕手との大きな違い。とはいえ、海外FA権の取得が最短で’25年なのが残念。すぐに連れて帰りたい選手の1人なのだが」(米東海岸球団のスカウト)

 来季への最大の課題を「捕手」に定めた原監督は、西武からFA宣言した炭谷銀仁朗捕手(31)の獲得に期待。一方で、阿部慎之助の捕手復帰を歓迎し、さらに後継捕手の小林誠司捕手(29)のバージョンアップにも力を注いでいる。

 小林も強肩として知られるが、甲斐との違いは捕球モーションを含めた二塁送球までの速さ。その差を練習で詰めることの方が手っ取り早いと考えているのだ。

 ところで、“甲斐キャノン”の異名は、大ヒットアニメ『機動戦士ガンダム』の肩からキャノン砲が発射されたような送球に由来する。強肩に加えて速射。それはソフトバンクの育成選手時代に培われた。そんな折り、その“甲斐キャノン”の育ての親がソフトバンクを去った。

 日本シリーズ連覇を達成した翌日の11月4日、ソフトバンクは達川光男ヘッドコーチ(63)の退団を発表した。同氏は、広島で現役引退後にダイエーで一軍バッテリーコーチに就任。その後、広島で監督のほか、星野阪神、谷繁中日でバッテリーコーチを歴任し、’17年より現職に就き、工藤公康監督をサポートしてきた。

 「ソフトバンクでは2年連続日本一に貢献したばかり。しかも甲斐を球界のトップ捕手に育て上げたことを思えば、突然の退団は『何かある』と思われて当然」(巨人OBの野球解説者)

 ソフトバンクは「2年契約の満了に伴う退団」と説明。工藤監督との確執説も囁かれてはいるが、「巨人のヘッドハンティング」というのがもっぱらの噂だ。

 「小林を“G製キャノン”にグレードアップさせるため、原監督がソフトバンクの王貞治球団会長にお願いして譲り受けるのでしょう。元々、達川氏はスポーツ報知で評論活動をしており、読売グループとの関係は深い。即入閣が難しいなら、解説者の立場で小林にアドバイスすることも考えられる」(同)

 第3次原巨人では、昨季限りで現役引退した相川亮二氏がバッテリーコーチに就任しているが、ヘッドコーチは不在。達川氏を受け入れる環境は整っている。

 というのも、原監督は監督の禅譲も含めて江川卓氏のヘッド招聘を希望したが、読売グループが「ポスト原は松井秀喜氏」の方向を固めたことで、江川氏が入閣を辞退。代わりに旧知の達川氏をプッシュしたという情報もある。

 「2人は同年齢で、甲子園時代からの親友です。達川氏が広島商業でセンバツ準優勝した際、江川卓氏を擁する栃木・作新学院とも対戦し、小技で攻め崩す番狂わせを演じています。この試合は今でも“高校野球のバイブル”とされ、語り草になっているほど。大学、プロ入り後もライバル関係で、お互いにその才能を認め合ってきた。原監督に必要なのは、達川氏のキャリアと捕手を育て上げる能力。そう考えて推薦したのだろう」(スポーツ紙デスク)

 新生巨人は宮本和知(投手総合)、水野雄仁(投手)、元木大介(内野守備兼打撃)と個性派揃いの新任コーチばかり。その“烏合の集団”にあっても、野村克也監督を師と仰ぎ、師匠以上の「ささやき戦術」で相手打者を翻弄してきた達川氏ならまとめ役が期待できる。

 巨人の宮崎秋季キャンプには、20代の捕手4人(小林誠司、宇佐見真吾、岸田行倫、大城卓三)が参加している。そこへ、かつて扇の要だった阿部も4年ぶりに捕手に復帰し「鬼軍曹」を買って出ている。

 炭谷のFA獲得も順調に進み、そこに達川氏も加わるとなれば、捕手の強化は期待大。しかし、船頭多くしての例えではないが、どのG砲が「正キャノン」になるのか…。期待と不安が入り混じる。

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