森咲智美 2018年11月22日号

専門医に聞け! Q&A 口腔がんの早期発見

掲載日時 2017年12月03日 10時00分 [健康] / 掲載号 2017年12月7日号

 Q:母方の従兄が口腔がんで亡くなりました。発見されたときは末期でした。私は虫歯を治療していないし、気になります。早期に発見する方法はありますか。
(38歳・広告代理店勤務)

 A:口腔がんには、舌がんなど、いくつかの種類がありますが、口を開けて見える部分全部に起こる可能性があります。10万人に1人ぐらいがかかると言われ、近年、患者数、死亡者数ともに増えてきています。
 がんの部位別に見た死亡率(=日本人・2013年時点)では、口腔・咽頭がんが46.1%です。これは、患者数の多いポピュラーながんの死亡率では、かなり高い割合です。
 アメリカの口腔がん死亡率は19.1%。日本の死亡率が高いのは、口腔がんの認知不足や検診が普及していないことなどによって、発見が遅れるためと考えられます。

●歯科医で定期的に受診を
 また、多くの人が自分の口の中にがんができると思わず、よほど症状がひどくならなければ病院に行かなくてよいと思っているようです。
 しかも、口腔がんは進行の早いのが特徴。ステージI、IIからIIIへは約2カ月。IIIからIVへはわずか1カ月で進みます。
 ですから、早期発見が非常に重要です。ステージⅠでは口内炎が見られますが、一般の人が見分けるのは不可能です。それでは、どうしたらいいかというと、普段から歯科医師に定期的にかかっておくことです。
 歯科医は、虫歯や歯周病を治療するだけではありません。口腔内全般を診ます。歯科医師の多くは、口腔がんに関する教育を受けていて、注意すべき症状かどうかを見分けるスキルがあり、専門医(口腔外科)を紹介することができます。
 日本私立歯科大学協会では、口腔がん早期発見のため、歯科医をかかりつけ医にして定期的に診てもらうよう勧めています。まずは虫歯の治療を受け、定期的に歯科医に診てもらってください。口腔がんのことも尋ねたらいいですよ。
 なお、この回答をまとめるにあたり、同協会のセミナーでの高田訓・奥羽大学歯学部口腔外科学講座教授の講演を参考にさせていただきました。

山田晶氏(歯科医師)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。

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