美女ざんまい「実話劇場」 「日本舞踊五月流ギャル家元」五月千和加インタビュー

芸能・2020/05/12 12:00 / 掲載号 2020年5月21日号
美女ざんまい「実話劇場」 「日本舞踊五月流ギャル家元」五月千和加インタビュー

五月千和加

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 ド派手な赤髪は、和服を着ていなければ日本舞踊の家元とは思えない。そこでついた呼び名がギャル家元。ところが彼女、由緒正しき生まれの上に、ちょっぴり女王様なキャラだった!?

――勝手ながら、日本舞踊の家元といえば、おしとやかなイメージ。どうしてド派手になったんですか?
千和加 幼稚園からお堅い学校に通っておりまして、高校までは、ほぼ学校と稽古場の往復だけで規律正しく生きてきたんです。大学に入ってからですかね、急に厳しい校則がなくなったのと、当時は浜崎あゆみさんが大好きだったので、彼女に近づけるようにと金髪にしたのがきっかけでした。

――髪を染めること自体、日舞の世界では、どうなんですか?
千和加 私たちは芸者さんとは違うので、舞台に立つ時は、かつらをかぶっちゃうわけです。だから、髪色は、一切、関係ありません。歌舞伎役者さんにも金髪の方は多いですし。ただ、家元とはいえ、舞踊協会の中に入れば、私は新参者ですから、いろいろと言われたりもしましたね。そういう年配者の方にだって紫の髪色の方は多いので…。たぶん、言いたいだけなんだと思いますよ(笑)。

――長い物に巻かれている方が居心地いいのに、どうして異端を通そうと?
千和加 私が家元になった7年前は、協会の会合に出ると、毎月のように何百人という脱退者が報告されていたんです。理由は様々なのでしょうが、私なりに自分の流派の中だけでも何かできないかなと考えました。やはり未来を築くのは今の若い子たちですので、その子たちが少しでも日本舞踊に興味を持ってもらいたい、触れてもらいたいということで、古典を大事にしつつも興味をそそるようなファッションだったり、楽曲を使おうと試みたんです。それが異端と言われれば、そうかもしれませんね。
 物心つく前から、祖母である現・五月流流祖の五月千王に手ほどきを受け、2歳で国立劇場の舞台に立った千和加。日舞エリートでありながら、現代曲に合わせた創作日舞を演じたり、使う小物をラインストーンで装飾するなど、新しい試みに挑戦している。

――ギャル家元と呼ばれるようになったきっかけは?
千和加 初めて『沸騰ワード10』(日本テレビ系)という番組に出させていただいた時、和装ではなく洋装だったんです。すると出演者のどなたかから「ただのギャルじゃん」と言われまして。見た目のギャップに反して日本舞踊の家元ということで、こんな呼び名がついたんです。

――『サンデー・ジャポン』(TBS系)や『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)など、ワイドショーやバラエティーでも着実に爪痕を残していますね。
千和加 どうなんでしょう? でも、さんまさんとはバツイチの話題で盛り上がりましたね。

――結婚経験があるんですね?
千和加 はい。まだ大学に通っていた21歳の時に結婚し、たったの2週間で別れました(笑)。

――なんで、そんなに早まっちゃったんでしょう?
千和加 実は、親同士が決めた許嫁のような方がいたんです。立派な家柄の方でした。でも、お互いに仕事が好きで、衝突も絶えなかったんですね。一応、同棲期間は2年あったのですが、結婚は2週間で終わってしまいました。芸能界最速では? と言われましたけど、どうなんでしょう?

――もう結婚には凝りましたか?
千和加 いいえ、全然。子供が3人は欲しいので、早く結婚したいとも思っています。でも、ほんとーにロクな男がおりませんで(笑)。自分のことは棚に上げて言っちゃいますけど、なんでこんなにクズしかいないんでしょうね?

――だめんずを吸い寄せる力があるとか?
千和加 う〜ん。世の中にはそういう男が多いのか、私の理想が高すぎるのか…。

――経済的に乏しいというか、セコイ男が多すぎる?
千和加 私は古風な世界で生きているので、いまの時代の常識というか、ワリカンとか共働きというのが理解できないんです。男は女を養うもの…という家に生まれましたし、そういう世界に生きているので。日本舞踊家という職業はあるにしても、生活のすべては男が面倒を見る。そして、常に一番上に立っていてほしいんです。

――だとすれば、お綺麗だから「俺が面倒を見る。愛人になれ」と口説いてくる人もいそうですが…。
千和加 全然いなかったです。怖いのかなぁ?(笑)。

★色っぽくなりたいなら日舞

――いくら規律正しい生活とはいえ、色気づいた時期はあったでしょ?
千和加 親が怖くて門限も厳しかったですし…。大学ですべてが変わりましたね。

――モテる? それとも追いかける方?
千和加 追いかけはしないです。私のことを好いていただける方々は、周りには置きますけど。

――はべらすわけですね。女王様的だなぁ。
千和加 よく言われます。でも、好きなタイプは絶対に得ようと思うので、努力を惜しまないんですよ。

――そこは肉食なんだ。どういう男性が好み?
千和加 見た目は大柄な人が好きです。でも、大事なのは中身。豊かで、私を不快にさせない人(笑)。とはいえ、言うことを全部聞いてくれるとつまんないわけです。なので、私よりも上手な人じゃないと無理です。私が転がしてるように見せかけて、実は向こうが転がしてるような男性がいいですね。

――ギャル家元として活動されて、日本舞踊の世界に変化は見られましたか?
千和加 お客さんの層は若返ってきていると思います。習いたいという方も増えていますし。名取とか師範になりたいという方もいらっしゃいますが、単に色っぽくなりたい、所作を身に着けたい、という方も大いに歓迎しますよ。

――どんなふうに色っぽくなるんでしょう?
千和加 私は着物を着ている時間が長いので、その時の振る舞いが洋服になった時に生きてくるんだと思います。歩幅を小さくとか、すべての所作が小さくなります。たとえば、物を落とした時に、ちゃんとお座りをして片膝ついて取るとか。

――ギャルがそれをしたら、ギャップがあって萌えますよね。
千和加 そうでしょ? バレエやピアノを習うのもいいですが、伝統的な日本文化の日本舞踊にも、もう少し興味を持っていただけると嬉しいですね。

◆さつきせんわか 1992年1月30日生まれ。日本舞踊「五月流」三代目家元。9歳で東京・歌舞伎座にて五月流三代目を襲名。18歳で「千和加」を継承し21歳で家元に。社団法人日本舞踊協会会員。
ツイッター@SenwakaSatsuki
インスタグラム@satsuki_senwaka

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