和地つかさ 2018年9月27日号

高1少女の出産で発覚した“家族ぐるみ”の援助交際(2)

掲載日時 2017年12月17日 23時00分 [事件] / 掲載号 2017年12月21日号

 ユカリの母親も3人の子供を抱えて生活に困窮していた。そのことを聞いて竹中は「お母さんを助けてあげてほしい」とユカリの口座に3万円を振り込んだ。
 ユカリの母親は「会ったこともない人にお金なんか借りていいんだろうか?」と困惑したが、結局、夫には内緒で“借用書”を書いてその金を受け取った。
 その後も竹中はユカリの母親が「生活費に困っている」という話をするたび、金を振り込んでくるようになった。その金は子供たちの学費などに消えた。

 「ねえ、お母さん。竹中さんが、もうお金は返さなくていいって言ってるよ」
 「それじゃ悪いでしょう。お母さん、パートで働くことにしたから、またそのうちにね…」
 「それより、いつか2人で会うことを認めてほしいって言ってるのよ」
 「いつか…、ならね」
 そんな会話の間にも、竹中とユカリが密会してセックスする関係は1年半にも及んでおり、しかも、竹中はユカリとは別の少女とも二股で付き合い始めていた。
 そのことを察知したユカリは「高校受験に集中したいから、もう会えない」と別れ話を切り出した。ある程度、予測していた竹中はあっさりと了承した。
 だが、ユカリのお腹の中では、竹中との間の赤ちゃんが密かに胎動していたのである。

 翌春、ユカリは高校に合格した。だが、お腹の周りは明らかに膨らんでいた。それをユカリは「新しい環境で慣れないだけ。不登校のリバウンドでストレスがたまっている」などと言ってやりすごしていた。
 出産前日、さすがにユカリが体調不良を訴え、母親が心配して病院に連れて行ったところ、エコー検査した医師は重い口を開いた。
 「お母さん、言いにくいんですが、娘さんのお腹の中には赤ちゃんがいます」
 母親は仰天。ユカリはそのまま緊急入院して、翌日に女の子を出産した。父親は誰なのかと問い詰められ、「竹中さん」と白状。しかし、本当のことは打ち明けられず、「援助交際の約束で1回会っただけ」と言ってごまかした。

 ユカリの両親は直ちに竹中に連絡した。竹中は出産費用として12万円を送金してきた。両親としては孫の養育費ももらいたいところだったが、そうすると、このまま竹中と付き合っていくことになりかねず、弁護士に相談して精神的苦痛に基づく慰謝料を請求することにした。
 だが、竹中はその文面を見た途端、「あまりにも話が違う」と激怒し、その返答自体を拒絶した。

 そこで両親は警察に相談。竹中は児童買春禁止法違反容疑で逮捕された。警察は竹中がユカリと別れる直前に振り込んだ“6万円”が援助交際の費用に当たると勘違いした。
 だが、竹中はかたくなに容疑を否認。ユカリの母親に頼まれて生活費などを貸していた事実を話した。
 今度は両親らが警察に呼ばれ、「何か隠していることはないか?」と問いただされ、ユカリの母親が竹中から金を借りていたことを打ち明けた。続いて、ユカリも援助交際が目的で会っていたわけではないことを認めた。

 これで竹中は処分保留になるところだったが、竹中の罪状は練り直され、18歳未満の少女と知りながら、もっぱら自己の性欲を満たす目的でみだらな行為をしたという青少年保護育成条例違反と、ユカリの裸の写真を撮ったという児童ポルノ製造の罪で起訴された。
 当局が起訴まで持っていけたのは、竹中が離婚の事実もないのにそれを最後まで隠し続けて交際していたという点が「真摯な恋愛関係」の壁を突き破った。
 法廷でユカリに対する思いや付き合い方の真相を問われた竹中は、しどろもどろになり、「本気で結婚する気があった」と言ってみたかと思えば、「最初は本気ではなかった」と言ってみたり、矛盾だらけ。「年齢的にも結婚できない相手とセックスしておいて、なぜ避妊しなかったのか?」という質問に対しては、「うまく説明できません…」と口を閉ざした。

 とにかく、ユカリとその子供には二度と近づかないと約束。妻とは公判中に離婚が成立した。こういう男は出所後、どこで何をするのだろうか。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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