葉加瀬マイ 2018年11月29日号

タワーマンションで見つかった変死体 薬物SEXにハマったデパート嬢(3)

掲載日時 2017年04月24日 23時00分 [官能] / 掲載号 2017年4月27日号

 しばらくするとおとなしくなったが、手を緩めた途端、また暴れ出した。沢崎は再び首の頸動脈を絞めたが、今度は崩れ落ちるように動かなくなった。
 「おい、どうした?」
 胸に耳を当てると、心臓が動いていない。呼吸もしていない。うろたえてビンタしたり、人工呼吸を試みたが、それでも郁美さんは目を覚まさなかった。
 「どうしよう…。このまま救急車を呼べば自分が殺したことにされてしまう。警察を呼ばれたらクスリを使っていることもバレてしまう。ヤバイ…、どうしたらいいんだ…?」

 沢崎はこれまで自分が築き上げてきたものがガラガラと音を立てて崩れ落ちる恐怖を感じた。家にいるのが怖くなり、元カノの一人に電話した。
 「会いたいんだ。今夜一緒にいてくれないか?」
 「一体、どうしたの?」
 「とにかく会いたいんだ。お前が欲しいっ!」
 「いいわよ、ウフフフ…」

 沢崎は元カノと投宿し、懲りもせずに薬物セックスにふけった。
 「ああっ、いやっ、あああん、光一さんのが突き上げてくる。ダメッ、またおかしくなるっ、頭が…変になっちゃうわっ、ああああ」
 さらに別の元カノに犯行を告白し、自宅に招いて遺体の上に宗教の本を置くという“儀式”を行った。自分の母親にも話し、その後に行方をくらました。

 警察は沢崎を殺人容疑で逮捕した。ところが司法解剖の結果、郁美さんの遺体からは大量の危険ドラッグの成分が見つかった。
 中でも多かったのが「合成カンナビロイド」という成分で、これは当時、1年間で112名もの死者を出したという厚生労働省の統計があるほどの悪名高い危険ドラッグだった。
 郁美さんの自宅からはこれを主成分とする危険ドラッグが見つかり、仕事で使っていたとみられるSMグッズやボンデージなども見つかった。まさに親の知らない娘の姿である。

 沢崎は公判で「危険ドラッグによる突然死だ」と訴え、「郁美さんが突然暴れ出し、それを制圧するために首を絞めた」として、正当防衛を主張した。
 結果的に沢崎は「当初の行為は殺意があったとは言えないが、その後も首を絞め続けた行為は未必の殺意(確実に殺そうという意思はないが、死んでしまうならそれは仕方ないという意思)に当たり、正当防衛は成立しない」として、懲役9年を言い渡された。

 沢崎は現在も高裁で争っているが、何より恐ろしいのは酒もタバコもやらなかった平凡なデパガが2カ月後には風俗嬢となり、薬物セックスに溺れ、それから1年後に死亡してしまったという事実だ。
 付き合う男によって、これほど女の人生は左右されるのだろうか。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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