蝶野正洋の黒の履歴書 ★「緊急事態宣言」発令下のすごし方

エンタメ・2020/04/26 18:00 / 掲載号 2020年4月30日号
蝶野正洋の黒の履歴書 ★「緊急事態宣言」発令下のすごし方

蝶野正洋

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 4月7日に「緊急事態宣言」が発令されて、制限された毎日を送っている人が多いと思う。俺も、4月はイベント出演などの仕事がほとんど中止・延期になっている。いつもより家の中ですごす時間が増えたから、普段はやらないような苦手なことに挑戦しているよ。

 例えば、「家具の組み立て」とかね。俺、一番苦手なんだよ、ああいう細かい作業が。もう組み立て方を間違えたり、部品が余ったり…。この前も配送されたままで放置してたIKEAの家具を組み立てたんだけど、完成したと思ったら板の位置が逆になってた。

 いつもは手を付けられなかった掃除や洗濯もしている。家事の中で料理は割と好きなほうなんだけど、キッチンを汚くするから普段はあんまりやらせてもらえない。だけどこの前、夜中に急に料理がしたくなってしまって、深夜3時ぐらいにインターネット通販で、島根からアスパラガスを取り寄せてしまった。

 あと、こないだ大洗町(茨城県)で食べた「酒粕アイス」が美味かったから、同じのをネットで探してたんだよ。だけど、俺が食べた酒粕アイスは通販ではやっていなかった。結局、ネットをいろいろ見て、気づいたら酒粕に加えて、お酒3本も頼んでしまったよ。なんか、ネットショッピングっていう新たな趣味ができそうだな。

 まぁ、いろいろ行動が制限されていて不安な毎日だけど、逆に考えれば、この時代でよかったよな。家から出なくても買い物できるし、娯楽もあるし、ちょっとした仕事もできる。不便さを嘆くんじゃなくて、いま活きてるライフラインと、その仕事に従事してる方々に感謝しながらすごしたいよね。

 俺も、まさかウイルスでこんな非常事態になるとは思ってなかったけど、そもそも日本は災害国。地震、台風に火山噴火のリスクもあるし、耐え忍ばなきゃいけないときは必ずやってくる。

 そのためにも、最低1週間は暮らせるだけの備蓄をしておくというのは基本だし、誰もが普段から災害に対する警戒意識を持っておけばパニックも起こらない。それが2次災害を防ぐことになるし、減災につながるんだよ。

 こういうときだからこそ、防災に対する意識を高める啓発をしていかなきゃならないんだけど、その難しさも感じている。

 いまやテレビのニュースやワイドショーは新型コロナに関する報道がメインになってるけど、なかには全くそういう番組を見ない人たちもいる。うちの子どもたちなんか、YouTubeばっかり見てるからね。

 昔は、新聞の1面とかNHKの19時のニュースでドーンとやれば、国民みんなが知っているという感覚だった。でも、いまはテレビ見ない、新聞読まない、ネットでもゲームばかりしてる、なんて人が多いから、啓発したくても情報が行き届かない。

 だから正確な情報を、多くの人に確実に届けるということが、これからの課題だよね。

 今回のことで、防災・減災の意識、それに手洗い・うがいの重要性なんかは身をもって学んだはずだ。今後はその経験を活かしてほしい。災害に対してより強くなっていかないと意味がないからね。

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1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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